J.D.パワー ジャパンは21日、2025年日本自動車セールス顧客満足度調査の結果を発表した。ラグジュアリーブランド部門ではBMWが、マスマーケット国産ブランド部門ではマツダが、それぞれ総合満足度トップとなった。
総合満足度の調査平均スコアは726ポイント(1000ポイント満点)で、前年比6ポイント向上した。ファクター別では「店舗施設・サポート」が734ポイント、「契約手続き」が733ポイント、「商談」が721ポイント、「納車」が717ポイントとなった。
セグメント別では、ラグジュアリーブランド平均が778ポイント、マスマーケット国産ブランド平均が722ポイントだった。
今回の調査では、商談時におけるデジタルツールの活用が浸透していることが明らかになった。セールス担当者からパソコンやタブレット端末などの画面を用いた説明を受けた割合は全体の45%となった。ラグジュアリーブランドでは前年の55%から54%とほぼ横ばいだったが、マスマーケット国産ブランドでは前年から5ポイント増の44%となり、デジタルツールの浸透がうかがえた。
デジタルツールを利用した場合の商談満足度は743ポイントで、全体より22ポイント高い評価を得ている。
新車購入検討時に参考にした情報では、「車のカタログ・パンフレット」(44%)、「販売店の展示車・試乗車」(39%)が上位2位を占めた。展示車については、「展示車の種類が豊富だった」と回答した割合は62%と最も低かったが、この項目で肯定的な評価をした場合の満足度は772ポイントと他の項目より高かった。
支払方法別の購入理由では、「セールス担当者の対応がよかった」という割合が、リース・サブスクリプション利用者で52%、残価設定型ローン利用者で48%となり、現金一括や通常ローン(いずれも37%)より高かった。
総合満足度ランキングでは、ラグジュアリーブランド部門でBMWが789ポイントで1位、レクサスが785ポイントで2位、メルセデス・ベンツが778ポイントで3位となった。マスマーケット国産ブランド部門では、マツダが764ポイントで1位、日産が735ポイントで2位、三菱が730ポイントで3位だった。
調査は2025年5月から6月にかけてインターネットで実施され、メーカー系正規ディーラーから新車購入後2から13か月経過したユーザー6850人が回答した。