BYDは、ドイツで開催された「IAAモビリティ2025」において、新型プラグインハイブリッド車(PHEV)『シール6 DM-iツーリング』を欧州初公開した。BYD初のステーションワゴンタイプで、1300kmを超える航続距離を実現する。
BYDエグゼクティブ・バイスプレジデントのステラ・リー氏は「欧州はとても重要な市場。BYDの象徴的なモデル『ドルフィンサーフ』が、ハンガリーで最初に生産される車になることを発表できるのは、自然な流れだと考えている」と述べた。

さらに、BYDは欧州市場での「フラッシュチャージ」の導入計画を公表。これは1秒あたり2kmの航続距離に相当する超高速充電技術で、2026年の第2四半期までに200から300基のメガワット級フラッシュ充電ステーションを設置予定だ。今回のIAモビリティ2025では、欧州初となる1000kWフラッシュチャージのデモンストレーションを実施し、5分間で約400km分の充電性能を披露した。
BYDは、2023年のIAAで『シールU』を発表した際、欧州ラインアップは6車種だったが、今回の発表で13車種に拡大した。
新しい認定中古車制度「BYD Certified Pre-owned」も開始する。この制度では179項目の検査とバッテリーの健康状態(90%以上)の保証に加え、包括的な保証とロードサイドアシスタンス、データサービスを付帯。中古車でも新車購入と同等の安心感を提供する。
