ニュル最速EVの称号を奪還へ! 『タイカン・ターボGT4 RS』は家族みんなで楽しめるポルシェに?

ポルシェ タイカンGT4 RS プロトタイプ
ポルシェ タイカンGT4 RS プロトタイプ全 14 枚

7月に目撃されていたポルシェ『タイカン・ターボ GT』改良型の開発車両。このマシンがさらなる高速化を成し遂げ、ニュルブルクリンクに帰ってきた!

【スクープ画像】ポルシェ タイカン ターボGT4 RS プロトタイプ

この開発車両が、ヴァイザッハ・パッケージを搭載したタイカン・ターボGTをベースに開発されたことは明らかなのだが、まだ名前が付けられていない。噂によると、「タイカン・ターボGT4 RS」が有力候補のようだ。

ニュルでのラップ記録に関して、ポルシェほどの執念で挑戦するメーカーは少ない。ポルシェは、「919ハイブリッドEvo」で5分19秒546という自己記録を保持しているだけでなく、同サーキットでこれまでに記録された市販車最速ラップ8つのうち3つも保持している。

今年初めにシャオミが登場し、EV記録を塗り替えた時から、ポルシェが反撃に出るのは時間の問題だった。シャオミ『SU7ウルトラ』が7分4秒957のラップタイムを記録し、タイカン・ターボGTの7分7秒55を僅差で抜いたことを受け、ポルシェがついに反撃に出る。

その反撃プロトタイプである仮称タイカン・ターボGT4 RSは、当初、マンタイ・レーシングのプロジェクトとして開発されていると思われたが、現在では本格的なポルシェモデルになると考えられている。

既存のタイカン・ターボGTとの違いは歴然。プロトタイプは、大型のスプリッター、カナード、そして『911 GT3 RS』にインスパイアされた、フロントクォーターパネルにルーバーを備えた新しいフロントエンドを採用している。さしずめ“家族みんなで楽しめるGT3 RS”といったところか。

また、アンダーボディには新しいエアロパーツ、後輪には専用エアロディスク、そして大型の固定式リアウイング(以前のプロトタイプとは異なる)が装着されている。さらに、フェンダーアーチはフレア状に広がり、リアディフューザーも新設計となっている。よく見ると、プロトタイプにはドライバーシートが1つしかなく、フルロールケージが装備されていることに気づくだろう。

カメラマンの報告によると、ドイツ人レーシングドライバー兼開発ドライバーのラース・ケルンがステアリングを握り、9月10日にニュルブルクリンク記録更新に2度挑戦したが、どちらも悪天候に阻まれ、シャオミの7分4秒957を抜くことはできなかったという。

ポルシェのエンジニアたちは、タイカンのパワートレインの出力について、通常のタイカン・ターボGTの1019ps、あるいはローンチコントロール作動時の1092psを超える数字へ引き上げようとしているようだ。もし事実であれば、タイカン・ターボGT4 RSはニュルブルクリンクで再びトップに立つために必要なパワーを獲得する。フルスロットルで6秒台を叩き出すことは容易に想像できる。ポルシェ歓喜の瞬間は年内にも実現する。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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