中国の新興EVブランドのリンクツアー(Linktour)オートモーティブは、IAAモビリティ2025において、都市型モビリティに特化した小型EV『L6e』と『L7e』を初公開した。
リンクツアーは、この2つのEVで欧州市場への正式参入を発表した。両モデルは前衛的なデザインと業界初の「アートウィンドウ」機能、先進的なスマート機能を搭載し、都市部での新たな移動体験を提案する。
リンクツアーは「デザイン主導」「個人表現」「スマート体験」「アーバンパイオニア」の4つの要素を軸に製品開発を行っている。
特に注目すべきは業界初の「アートウィンドウ」機能だ。この機能により、車両の特定エリアにグラフィックを表示でき、気分に合わせた色の変更や個人のアートワーク、ビジネスロゴの表示が可能となる。

スマート機能では10.25インチタッチスクリーンと5インチインテリジェントパネルを搭載。ワンクリックモバイルスクリーン投影、Apple CarPlay、Android Auto、Bluetooth機能により、デジタルライフの延長を実現する。
専用アプリを通じて、車両の状態確認、位置情報、ドアロック、窓の操作が可能。リモート空調制御により、乗車前に車内環境を最適化できる。
Lシリーズは世界初となる全アルミフレームを採用し、軽量化とエネルギー効率の向上、耐腐食性の強化を実現。また、Lシリーズ初のCell to Body技術により、安全性向上と重心の低下による優れたハンドリング性能を獲得した。
1800mmのホイールベースはクラス最長で、快適な座席空間と収納スペースを確保している。
「L6e アーバンスプライト」は、セカンドカーを求める家族や効率性とスタイルを重視する若い都市部ドライバー向けのモデル。コンパクトな車体サイズ(2685mm×1500mm×1555mm)により、渋滞した都市部や狭い旧市街の路地での走行に適している。

「L7e アーバンエリート」は性能重視のモデルで、最高出力23kW、最大トルク110Nmを発生。0-50km/h加速は5.5秒を実現し、登坂能力は35%まで向上。WMTC航続距離180kmにより、都市部での行動範囲を大幅に拡大する。
Dモード(エネルギー効率重視)とSモード(スポーティ走行)の2つの走行モードを標準装備。EPS+ABS+EBD+BAシステムにより、優れた車両制御性能を提供する。
両モデルともスターライトブラック、ロックグレー、スプラウトグリーン、ムーンホワイトの4色を用意している。
リンクツアー・オートモーティブは世界規模での販売・サービス網拡大を計画しており、現地サポートによる部品供給、サービスチーム、バッテリーメンテナンスへの便利なアクセスを重視している。