BMWの「ノイエ・クラッセ」第一弾、『iX3』新型が北米デビュー…2026年半ば発売へ

BMW iX3 新型
BMW iX3 新型全 8 枚

BMWは、新世代EVの「ノイエ・クラッセ」の第一弾となる新型『iX3』を、ニューヨークで北米初公開した。米国市場への投入は2026年半ばを予定している。

【画像】BMW iX3 新型

今回の発表は、BMWグループ取締役会の開発担当メンバーであるヨアヒム・ポスト氏によって行われた。新型iX3は、ノイエ・クラッセ初の量産モデルであるだけでなく、BMWが掲げる「駆けぬける歓び」の新時代を予告するモデルとなる。

新型iX3には、今後のBMWモデルの基準となる全く新しいユーザーインターフェース「BMW Panoramic iDrive」が搭載される。その最大の特徴は、世界初となる「BMW Panoramic Vision」ディスプレイだ。これは、フロントガラスの基部全体にわたって、運転に必要な情報を投影するシステム。重要な運転情報はドライバーの視線上に直接表示され、中央および右側のエリアのコンテンツは、17.9インチのセントラルディスプレイを介してパーソナライズが可能だ。

第6世代の「BMW eDrive」テクノロジーを搭載し、航続距離は最大400マイル(約644km、EPA試験基準に基づくBMWの暫定テスト値)に達する見込みだ。また、最大充電出力は400kWを実現し、効率、航続距離、充電速度において新たな基準を打ち立てる。

新しい円筒形リチウムイオンセルを採用した高電圧バッテリーは、エネルギー密度が第5世代と比較して20%向上し、充電速度も30%高速化した。800Vの直流(DC)急速充電ステーションを利用すれば、わずか10分で約175マイル(約282km)分の航続距離を追加でき、バッテリー残量10%から80%までの充電は21分で完了する。

北米仕様では、NACS(北米充電標準)互換の充電ポートを標準装備し、スーパーチャージャーネットワークへのアクセスを確保する。また、標準付属のCCSアダプターにより、他の充電ネットワークも利用可能だ。

新型iX3は、4つの高性能コンピューター「スーパーブレイン」を含む新しい電子・ソフトウェアアーキテクチャを採用。また、「Heart of Joy」と呼ばれるドライブトレインおよび走行ダイナミクス管理技術により、卓越した走行性能を実現する。

デザイン面では、今後のBMWモデルに展開される新しいデザイン言語が初めて採用された。EV専用に設計されたアーキテクチャにより、外寸に対する室内空間の比率を最適化している。

BMWは、製品のライフサイクル全体を通じた持続可能性を追求している。新型iX3では、リサイクル素材の利用を推進しており、エンジンコンパートメントカバーなどには、古い漁網やロープからリサイクルされた海洋プラスチックが30%使用される。

さらに、スイスのクリーンテック企業Bcomp社と共同開発した天然亜麻繊維複合材で作られた「Natural Fiber Roof」も初公開される。これは従来のカーボンファイバー部品に代わるもので、生産時のCO2e排出量を約40%削減できるという。

《森脇稔》

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