マルチスズキ、運転免許試験の自動化推進…RFID技術や映像解析技術を活用

マルチスズキがタミル・ナドゥ州政府運輸局と覚書を締結し、州内10カ所に自動運転免許試験場(ADTT)を設置
マルチスズキがタミル・ナドゥ州政府運輸局と覚書を締結し、州内10カ所に自動運転免許試験場(ADTT)を設置全 2 枚

スズキのインド子会社のマルチスズキは、タミル・ナドゥ州政府運輸局と覚書を締結し、州内10カ所に自動運転免許試験場(ADTT)を設置すると発表した。

【画像全2枚】

設置場所はマルタンダム、ティルネルヴェリ、コインバトール(中央)、マドゥライ(北部)、トゥティコリン、クリシュナギリ、ディンディガル、ティルヴァンナマライ、シヴァガンガイ、トリチー(西部)の10都市。運輸局の推薦に基づき、運転免許証発行数が多く、近隣都市との接続性を考慮して選定された。

覚書締結式には、S.S.シヴァサンカル運輸・電力大臣、ディーラジ・クマール内務長官が出席。運輸・道路安全委員会のR.ガジャラクシュミ委員長とマルチ・スズキのタルン・アガルワル上級副社長(CSR担当)が署名を行った。

ADTTでは映像解析、無線周波数識別(RFID)、自動車安全活用(HAMS)技術を使用し、人的介入を排除した標準化された客観的な運転免許試験を実施する。これにより透明性を確保し、インドの自動車法規への準拠を促進する。

シヴァサンカル大臣は「道路安全への継続的な取り組みでマルチスズキを称賛する。タミル・ナドゥ州の道路安全向上に向けた政府の取り組みの一環として、この協力は重要な一歩だ」と述べた。

マルチスズキのラフル・バルティ上級執行役員(企業関係担当)は「自動運転免許試験により、包括的で厳格、透明かつ効率的な運転技能評価が可能になる。熟練したドライバーによる規律ある運転が、より安全な道路環境に貢献すると信じている」とコメントした。

マルチスズキはこれまでインド全土で45カ所のADTTを設置。内訳はウッタル・プラデシュ州17カ所、デリー14カ所、ビハール州7カ所、ウッタラカンド州4カ所、ハリヤナ州2カ所、ジャンム・カシミール州1カ所。2025年8月にはラジャスタン州政府と21カ所設置の協定も締結している。タミル・ナドゥ州の10カ所追加により、全国で76カ所となる予定だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『GT-R』をオリジナルアルミボディでカスタム、「R356」がふるさと納税の返礼品に…三重県明和町
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ランクル最小モデル登場!トヨタ『ランドクルーザーFJ』世界初公開、日本発売は2026年央頃に
  5. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る