プジョーは、電気自動車とプラグインハイブリッド車(PHEV)向けのコネクテッドサービス2種類を、欧州市場で10年間無償付帯すると発表した。
同社は電動モビリティへの移行を支援するため、「e-ROUTES by Free2move Charge」と「Remote E-Controls」を「Connect ONE Pack」に含めて車両価格に組み込み、追加のサブスクリプション料金なしで提供する。
「e-ROUTES by Free2move Charge」は、スマートフォンアプリを通じて車両のナビゲーションシステムと連携し、電気自動車の航続距離、充電ステーションの位置、交通状況などを考慮した最適なルートを計算する。リアルタイムの運転スタイルを反映したエネルギー消費計算により、より正確な航続距離予測が可能になった。
また、バイクラックやトレーラー牽引など特定の車両に合わせたプロファイル作成機能も追加され、充電停止地点の計画がより精密になる。充電時間のカスタマイズ機能や、リアルタイム交通情報の表示、Free2move Chargeアプリとの統合により充電ステーションへのアクセスも簡素化された。
「Remote E-Controls」は、MyPジョーアプリを通じてスマートフォンから車両を遠隔操作できるサービスだ。バッテリー充電の確認・開始・スケジュール設定、キャビンの21度への事前空調、バッテリーの事前加熱(『E-5008』と『E-3008』限定)などの機能を提供する。
これらの機能により、ユーザーは時間を節約し、不要なエネルギー消費を避けることができる。特に80%までの充電制限オプションや、車両が充電中の際の空調による航続距離への影響を最小限に抑える機能が含まれている。
プジョーは、これらのサービスを全ての100%電気自動車およびプラグインハイブリッド車に標準装備することで、電動車の魅力をさらに高め、ゼロエミッション生活の簡素化を目指している。




