パナソニック エナジーは11月26日、米国アマゾン傘下で自動運転技術を活用した配車サービスを展開するズークスが米国で展開予定のロボタクシー車両向けに、円筒形リチウムイオン電池を供給する複数年契約を締結したと発表した。
パナソニック エナジーは2026年初頭から、最新の円筒形リチウムイオン電池2170セルの供給を開始し、ズークスのロボタクシー事業の成長に貢献する。
パナソニック エナジーの2170セルは、高いエネルギー密度、安全性、信頼性を兼ね備えており、ズークスの高性能ロボタクシーにとって不可欠な電池となる。市場において数多くの電気自動車で実証された安全性を誇るパナソニック エナジーの円筒形セルは、ズークス(Zoox)のロボタクシーが安全な乗車体験を提供できるよう支援する。
2025年9月末時点で、パナソニック エナジーはグローバルでEV約400万台分に相当する累計約200億個の車載用円筒形リチウムイオン電池を供給しているが、これまでパナソニック エナジーの電池に起因する車両リコールは一件も発生しておらず、高品質で信頼性の高い電池セルとしての評価が裏付けられている。
今回供給するセルは、初期は日本で生産され、将来的にはパナソニック エナジーのカンザス工場でも生産される計画だ。
Grand View Researchの最新市場レポートによると、米国のロボタクシー市場は2024年に約4億5000万ドル規模とされ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オースティン、マイアミなどの先進的な都市政策の推進を背景に2030年までに年平均成長率70%超まで拡大すると予測されている。
特にフェニックス、サンフランシスコ、ラスベガスなどの都市圏では、オンデマンド型のロボタクシーの導入が加速している。今後、世界市場では2030年までに400から500億米ドルを超えると見込まれており、北米およびアジア太平洋地域が主要市場として台頭すると予想されている。
パナソニック エナジーは、この成長市場における新たな機会を捉え、事業のさらなる拡大を目指していく。




