古河ユニックは12月15日、小型トラック架装用・車載専用型ユニックキャリアのスタンダードモデル「Neo 5(ネオファイブ)」と「Neo EX(ネオイーエックス)」の2機種をモデルチェンジし、販売を開始した。
「Neo 5」は、乗り込み角度約3度を可能にする中折れ式リアゲートを装備し、車高の低い車両でも安心して積載できるローアングルモデル。「Neo EX」は、荷台の荷重を分散させる2軸フロントステーを装備した、耐久性を重視する顧客向けのタフネスモデルだ。
今回のモデルチェンジでは、従来の信頼性ある基本構造や機構は維持しつつ、使いやすさの更なる向上を目指して、標準装備品の改良とオプション装備品の拡充を行った。
主な特長として、「Neo 5」は荷台傾斜角度5度クラスにもかかわらず、中折れ式リアゲートの採用により、一般的なフラットタイプキャリアよりも低角度な乗り込み角度約3度を実現。低車高車でも安心な乗り込みができる。
操作性では、自由な位置から思うままに操作できる、コンパクトな特定小電力ラジコンを標準装備。新たにキャリア本体側の操作スイッチ(荷台スライド、ウインチ)を荷台下からトリイ側面に移設したことで、目線を大きく落とすことなく、安全に作業ができるようになった。
「Neo 5」のリアゲートは片手で荷台両側のロックを解除でき、また、格納時はリアゲートを起こすだけで自動ロック(リアゲート固定)する機構を採用した。荷台の左右に移動してリアゲートのロック解除や固定をする煩わしさがない。
メンテナンス性の向上として、新たに丸環フック、埋め込みフックのフック本体取り付け方法をボルト締結式として、破損時の交換を容易にした。また、作業灯、クラッチランプをLED化して長寿命と省電力化に努めた。
拡張性の向上では、標準装備の丸環フック(10ヶ所)以外に、新たに荷台片側8ヶ所(荷台左右で16ヶ所)に、丸環フックを移設・増設可能なフック締結用のボルト穴を用意した。フックの移設・増設にも柔軟に対応できる。
オプション装備も拡充され、取り付けブラケットの採用により、積載車両のトレッドに合わせたより細かな固定位置調整が可能になったタイヤラッシング装置や、鳥居腰板部にタイヤラッシング装置のブラケット収納スペースを設けたタイヤラッシング収納スペース、スタイリッシュな外観を有しながら機能はそのままの低型鳥居などを新規設定した。
そのほか、リアゲート接地保護プレート、荷台内LEDマーカーランプ、全自動油圧開閉式リアゲート(Neo 5のみ)、アイドルアップ機能付きラジコンなどのオプションも用意される。
販売製品は、「Neo 5」がUC-35EG(車載専用車)とUC-35EGK(車載専用車・クレーン付)、「Neo EX」がUC-28EG(車載専用車)の3機種となる。




