ENEOSは、2026年1月6日から9日まで米国ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市CES2026に出展すると発表した。
CESは世界中の大企業からスタートアップ企業までが出展し、最新技術を披露する展示会だ。前回は過去最高となる4500社を超える企業が出展し、来場者数は14万1000人を超えた。
ENEOSは2023年から同展示会に出展しており、今回は冷却をテーマに「液浸冷却液」「放熱グリース」「EV Fluid」の商品紹介や取組事例などを展示する。会場はLas Vegas Convention CenterのNorth Hallとなる。
展示される「ENEOS IXシリーズ」は、データセンター向けサーバー液浸冷却液だ。生成AIなどのデジタル技術の急速な発展に伴い、データセンターの電力消費が増大している。その大きな内訳は、サーバーの能力向上による電力消費の増加と、能力向上により増加する発熱を冷却するための電力消費の増加である。ENEOS IXシリーズは、サーバー冷却システムの中でも効率が高い液浸冷却用の冷却液として開発された。
「放熱グリース」は、TIMの一種である放熱グリースで、これまで培ってきたグリース製造技術と添加剤配合技術を生かし、高熱伝導性、接点不良防止、優れた作業性を達成した。高度デジタル化と次世代エレクトロニクスの省エネルギーに貢献する。
「EV/HYBRIDシリーズ」は、ENEOSが自動車用潤滑油の開発で培った豊富な経験を活かし開発した、電気自動車およびハイブリッド車の駆動システム向けに特別に設計した革新的な潤滑油だ。
ENEOSは、グループ長期ビジョンに掲げた「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」の両立に向けて挑戦している。2024年4月にはデータセンター向けサーバー液浸冷却液「ENEOS IXシリーズ」を発売しており、今後もその開発で培った液浸冷却技術や、長年の潤滑油製造で得た添加剤処方技術の知見を活かした商品開発を行い、提案していく。




