ZFは12月23日、サムスン電子傘下のハーマンが、ZFグループの乗用車向け先進運転支援システム(ADAS)事業を買収することで合意したと発表した。取引は2026年後半に完了する見込みだ。
今回の合意により、ZFはコンピュート・ソリューション、スマートカメラ、レーダー技術、ADASソフトウェア機能を含むADAS事業をハーマンに譲渡する。シャシー用電子機器と受動安全技術の分野はZFグループ内に残る。また、ZFは商用車分野における運転支援と自動運転の活動も継続する。
ハーマンとZFのADAS事業の専門知識を組み合わせることで、新組織は各自動車メーカーの戦略に合わせた統合型またはモジュール型のソリューションを提供できるようになる。安全性、認識、インテリジェンス、コネクティビティ、車載システムを包括的な体験に統合し、クロスドメイン自動車エレクトロニクスの世界有数のプロバイダーとしての地位を確立する。
合意に基づき、取引完了時には約3750人のZF従業員がハーマンに移籍する見込みだ。取引は必要な規制当局の承認を条件として、2026年後半に完了する予定である。




