コンチネンタルは、クリスチャン・ケッツ氏(55歳)を2026年1月1日付で新CEOおよび執行役会会長に任命したと発表した。
現CEOのニコライ・セッツァー氏(54歳)は、16年以上にわたる執行役会メンバーとしての在任と5年間のCEO職を経て、2025年12月31日付で退任する。この交代は、コンチネンタルのタイヤ専業企業への転換と変革が大きく進展したことを受けた計画的なものだ。
コンチネンタルの変革は順調に進んでいる。オモビオのスピンオフと純正装着品ソリューション事業の売却契約締結に続き、2026年に予定されているコンチテック事業の売却に向けた社内準備もほぼ完了した。市場への打診段階は終了し、構造化された売却プロセスが2026年1月に開始される予定だ。
ケッツ氏は1996年からコンチネンタルのタイヤ事業で様々な役職を歴任してきた。2019年から執行役会メンバーを務め、乗用車用タイヤの交換市場事業(EMEA)、純正装着品および商用車用タイヤ事業部門、乗用車用タイヤのグローバル研究開発部門など、タイヤ部門の主要領域を率いてきた。セッツァー氏との長年にわたる緊密な協力関係が、スムーズな引き継ぎを確実にするという。
現在の執行役会は、ケッツ氏とフィリップ・ネレス氏(51歳、2021年からコンチテック部門責任者)に加え、2025年8月から執行役会メンバー、同年10月1日からCFOを務めるローランド・ヴェルツバッハー氏(56歳)、2025年7月1日に最高人事責任者兼労使関係担当役員として就任したウルリケ・ヒンツェ氏(49歳)で構成されている。執行役会はタイヤ事業を推進しながら、企業の再編を完了し、コンチテック売却後は残りのグループ機能をタイヤ組織と統合する予定だ。




