親子喧嘩・社内抗争・カスタム対決、「荒れた」トヨタのプレスカンファレンス…東京オートサロン2026

トヨタ自動車の豊田章男会長(左)、佐藤恒治社長(中)、中嶋裕樹副社長(右)
トヨタ自動車の豊田章男会長(左)、佐藤恒治社長(中)、中嶋裕樹副社長(右)全 24 枚

1月9日、「東京オートサロン2026」で開催されたトヨタのプレスカンファレンスは、いきなり「喧嘩3番勝負」というテーマで始まった。

【画像】東京オートサロン2026で「喧嘩」を繰り広げたトヨタ

東京オートサロンは、カスタムカービルダーやアフターマーケットメーカーが主役のイベントだが、主要OEMもその年の(主に)モータースポーツ関連の年間スケジュールを発表したり、競技車両の新型やイヤーモデルを発表したりする。トヨタは「TOYOTA Gazoo Racing」を出展者名として参加している。

親子喧嘩:軽トラのカスタムで対決親子喧嘩:軽トラのカスタムで対決

今年のプレスカンファレンスは、トークショー形式での開催となり、例年とは趣を変えてきた。のっけから司会者が「今年のテーマは喧嘩3番勝負です」と宣言する。

最初の喧嘩は「親子喧嘩」だ。ダイハツとトヨタが「ツーシーターミッドシップ」で対決するという。ツーシーターミッドシップといっても、対決する車両は軽トラック。軽トラはキャブオーバーじゃないのか?というツッコミはおいておいて、平台軽トラックは基本2人乗りではある。

親子喧嘩:軽トラのカスタムで対決親子喧嘩:軽トラのカスタムで対決

ミッドシップとしたのは、前年「モリゾー」(豊田章男会長)が『GRヤリス』をミッドシップに改造した車両で岡山でのスーパー耐久レースに参加したことにかけたもの。実際には、TOYOTA Gazoo Racingとダイハツの両ブースに軽トラのカスタムカーを展示し、来場者の人気投票で勝負するというものだ。

ダイハツブースには星川宏昌副社長が登場し、「軽トラックを知り尽くしたメーカーが働く、遊ぶ、助ける、これをこの車1台で表現した」と熱く語る。車両はよくみると、キャブのピラーからルーフ部分が切り取られており、ロールゲージがフレームバギーのように飛び出している。荷台にはクローラーのついた工具キャビネットのようなものが搭載されている。コンセプトはレスキューカーとのことで、救助器具などが収められており、パワーアシストがついているそうだ。

トヨタのカスタム軽トラ「GR HIJET MORIZO K-Trail」トヨタのカスタム軽トラ「GR HIJET MORIZO K-Trail」

ダイハツに売られた喧嘩を買ったトヨタは、モリゾーの運転で楽しんでもらえるように荷台にフルハーネスを装備したバケットシートを2つ増設した4人乗りの軽トラックで応じる。

投票は各ブースにある投票ボックスにボールを入れる形式で行われる(1月9日午後1時くらいは両者とも、ボックスの半分くらいの得票数だった)。

2番目の喧嘩は、「社内抗争」と銘打って、Gazoo RacingとTOYOTA Racingの対決だ。TOYOTA Gazoo Racingは2026年から欧州のWECとWRC・SUPER GT選手権などの参戦体制を分離する。そのため、TOYOTA Gazoo RacingはGazoo Racingという名前になり、欧州拠点をTOYOTA Racingという新しいブランドでWECに参戦する。Gazoo Racingを率いるのはモリゾー、TOYOTA Racingを率いるのは“ジャイアン”ことトヨタ自動車 中嶋裕樹副社長なので「社内抗争」というわけだ。

トヨタのエンジニアだけでWECでチャンピオンをとると宣言する中嶋裕樹副社長トヨタのエンジニアだけでWECでチャンピオンをとると宣言する中嶋裕樹副社長

中嶋副社長は「みんなモリゾーばかり取り上げるが、TOYOTA Racingはトヨタのエンジニアだけで必ずWECの優勝トロフィーを持ち帰り、モリゾーに叩きつける」とジャイアンモード全開の宣戦布告をした。

3番目の喧嘩は、北米生産車両のカスタム対決ということだけが予告されたが、中嶋副社長が口を滑らせて『カムリ』と言ってしまった。北米仕様と日本に輸入される日本仕様での対決と思われる。その前哨戦(?)として、豊田会長と中嶋副社長がサングラスをかけてファイティングポーズをとるパフォーマンスを披露した。

トヨタ自動車の豊田章男会長(左)と中嶋裕樹副社長(右)トヨタ自動車の豊田章男会長(左)と中嶋裕樹副社長(右)

《中尾真二》

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