三井不動産は1月15日、埼玉県杉戸町に「(仮称)三井不動産ロジスティクスパーク杉戸(MFLP杉戸)」を着工したと発表した。2027年8月の竣工を予定している。
本施設は、三井不動産初のマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫となる。圏央道「幸手IC」および東北自動車道「岩槻IC」から約11kmに位置し、首都圏全域への広域配送に適した立地を活かす。
近年、EC市場の拡大や冷凍食品需要の高まりを背景に、冷凍冷蔵倉庫へのニーズは年々増加している。一方で、国内の物流施設の約48.3%が築40年を超えており、老朽化対策や環境規制への対応が喫緊の課題となっている。
本施設は、冷凍冷蔵倉庫の最大の課題である「品質維持」と「柔軟な運用」を両立させる。全冷凍区画でマイナス25度からプラス5度の範囲で温度を可変設定できる設備を導入し、各区画で異なる温度帯を設定可能とした。これにより、多様な冷凍・冷蔵商材の一括管理が可能になる。
外部からの熱の影響を極力抑える外防熱方式と、倉庫内にはウレタン吹付の層間防熱を採用。倉庫内の温度変動を最小限に抑制する。
1階には外気の侵入を防ぐ陽圧空調システムを導入。さらに、除湿器、送風機、フロアヒーターを要所に配置することで、結露・凍結を抑制する。
スピーディな入出庫に特化した配送型の冷凍冷蔵倉庫として、荷捌き・積載の効率を最大限に高める設計を採用している。
1階には十分な広さの荷捌きスペース(冷蔵区画)を備えているほか、冷凍区画も併設することにより、入出荷前の荷物の一時保管に柔軟に対応し、スピーディな積載を可能にする。
敷地面積に対する保管能力を最大化するため、ピロティ形式のトラックバースを採用。1階を2分割、2階・3階をそれぞれ1フロアで利用可能にした2層使いの区画割にすることで、垂直輸送機の停止階を最小限に抑え、輸送効率を最大化する。
三井不動産グループが推進する脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画、および「&EARTH for Nature」の宣言に基づき、環境性能にも強くコミットしている。
環境負荷を低減する自然冷媒(CO2)を用いた冷凍冷蔵設備を採用しており、改正オゾン法への対応を支援し、テナントのGX推進に貢献する。また、太陽光PPA(電力購入契約)導入を予定しており、グリーン電力の活用を推進する。
施設所在地は埼玉県北葛飾郡杉戸町大字本郷字東下772番1、敷地面積が約7290平方メートル(約2205坪)、延床面積が約1万2805平方メートル(約3873坪)、規模・構造が地上3階建て・鉄骨造、用途が冷凍冷蔵倉庫。設計・施工はJFEシビルだ。




