ロールスロイスが開発中の新型電気SUVプロトタイプを、スクープ班のカメラが捉えた。ロールスロイスが市場に投入する2番目の電気自動車となる可能性が高い。
【画像】ロールスロイスの新型EVと思われるSUVのプロトタイプ
ロールスロイスは、2023年に『スペクター』クーペという形で初の電気自動車の販売を開始。この車は大ヒットとなり、生産開始前に2025年まで受注が埋まったほどだ。これは世界的に鈍化しているEV市場のなかで異例、超高級車購入層はEVを好むのかもしれない。
しかし、ロールスロイスはその現状に甘んじるつもりはないようだ。ロールスロイスは既にセダンとSUVの2種類の電気自動車を開発中だという。SUVについて、スウェーデンの北極圏付近で凍えるような寒さの中、スクープ班が撮影に成功した。
◆伸び悩む電気自動車の需要
2022年にスペクターを発表した際にロールスロイスは、2030年末までにラインナップを電気自動車のみにする計画を発表しているので、開発中の新型車の存在は大きな驚きではない。しかし電気自動車の需要が当時の予想よりも伸び悩んでいるため、多くの自動車メーカーがラインナップのフル電動化計画を撤回しており、ロールスロイスもそうなる可能性がある。
『Automotive News』によると、ロールスロイスは2027年初頭に電気SUVを発売する予定で、現行の『カリナン』よりも小型だが、フルサイズカテゴリーに入るという。セダンは2028年後半に発売され、『ファントム』の後継車となる見込みだ。
ロールスロイスの新型電気SUV プロトタイプ
ロールスロイスの新型EVが専用のEVプラットフォームを採用するのか、それともガソリン車やスペクターに採用されている、現行のアルミ製スペースフレーム構造を流用するのかは不明だ。しかし航続は、バッテリー技術の進歩により、スペクターの425kmを大幅に上回る可能性が高い。ロールスロイスを傘下におくBMWグループは、新型EV『iX3』を発売したばかりで、新型 iX3は、従来型の角柱型セルではなく円筒型セルを採用した新型バッテリーにより、航続が30%向上している。
◆カリナン後継と思われたが…
このほど捕捉したプロトタイプは、当初カリナンSUVの後継車だと予想されたが、ロールスロイスにとって2車種目のクロスオーバーで、今回はフル電動電気自動車だ。
プロトタイプを見ると、カリナンやファントムと非常によく似たデザインが見て取れる。高いルーフ、Aピラーの傾斜、角張ったフロントエンド、そしてテールライトは、どれもカリナンの特徴を如実に表している。
しかし、ノーズのディテールは大きく異なっている。特に注目すべきは、フロントランプ上部の奇妙なライトシグネチャーで、LEDのストライプが数本あるだけだ。これほど高価なモデルであれば、埋められていると予想される。ところが、プロトタイプに搭載されているノーズは、安っぽくてアフターマーケットのカスタムパーツに見えてしまう。
とはいえ、これはロールスロイスだ。そのため、ライトはプロトタイプ用の仮設部品で、実物ははるかに豪華な装飾が施されている可能性が高い。クリスタルやダイヤモンド、あるいは私たちがこれまで聞いたこともないような宝石で仕上げられているかもしれない。
ロールスロイスの新型電気SUV プロトタイプ ◆タッチコントロール満載で若年層にアピールする
最新情報によると新型は、車内にこれまで以上に多くのタッチコントロール機能を搭載するとのことだが、ボンネットやテールゲートといった部品もタッチで開閉できるそうだ。
BMWは以前、新しいPanoramic iDriveソフトウェアにより、従来ボタンで行なうことがほぼすべての操作をタッチ、あるいは音声で操作できるようになると発表している。このロールスロイスの新型は、そうした新機能を実現する最初のモデルとなって、若くハイテクに精通した(あるいはハイテクに投資している)新規顧客層を獲得するのだろう。
ワールドプレミアは、2026年末か2027年初頭と予想されている。このカリナンより小型の(そしておそらくより安価な)新型SUVが、販売チャートでカリナンを追い抜くかどうか、注目される。




