兼松とパートナーシップを結ぶAutonomous A2Z Co., Ltd.(以下「A2Z」)の自動運転システムが、2月6日から徳島県鳴門市で始まる自動運転タクシーの実証運行に採用された。
兼松は2025年8月にA2Zと日本およびグローバル市場での共同展開に向けた覚え書を締結しており、今回が日本国内で公共交通に搭載された初のケースとなる。
本実証運行は日本電気(NEC)、電脳交通、徳島県が主体となり、約2ヶ月間にわたり徳島県鳴門市中心のルートで行われる。兼松とA2Zは自動運転技術の準備と技術検証を担当し、NECのサービスプラットフォーム、電脳交通の配車システム「DS」、A2Zの管制システムを連携させ、既存のタクシー運用を大きく変えずに自動運転車両を組み込むことを可能にした。
今回の実証ではドライバーが乗車し、手動介入可能なレベル2の自動運転となる。将来的には徳島県で特定条件下の完全自動運転タクシー「レベル4」の導入を目指している。兼松とA2Zは地方タクシー事業者向けのコストや運用負荷を検証し、持続可能な次世代モビリティとして地域のドライバー不足や高齢化による移動手段確保に寄与することを目標としている。
実証で使用されるのはA2Zのシステムを搭載したヒョンデ『アイオニック5』。A2Zは韓国国内の自動運転許可地区14カ所で累計約90万キロの実証走行実績を持ち、2025年のグローバル自動運転技術ランキングで世界7位にランクインしている。シンガポールやUAEでも実証と認証を済ませている。
実証運行は徳島県鳴門市西部の計27箇所の乗降地点を結ぶセミデマンド型で、運賃は無料。運行事業者は旅サポート(きんときタクシー)で、営業時間は8時から19時まで(配車受付は18時45分締切)。土日祝日と2月19日・20日は運休予定である。
この取り組みは地方の交通課題解決へ向けた持続可能なモデルケースとなり、自動運転技術をバスなど他の公共交通機関にも応用していく計画だ。




