いいクルマアワード2026:受賞3車種の強みとアフターマーケットが評価したポイントとは

いいクルマアワード2026:受賞3車種の強みとアフターマーケットが評価したポイントとは
いいクルマアワード2026:受賞3車種の強みとアフターマーケットが評価したポイントとは全 8 枚

記念すべき10回目となった「いいクルマアワード」の表彰式が、第23回国際オートアフターマーケットEXPO 2026の会場である東京ビッグサイト会議棟レセプションホールで行われ、グランプリにはトヨタアルファード』が選出された。

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「いいクルマアワード」は自動車の修理・整備・販売買取などに携わるアフターマーケット事業者の視点で「いいクルマ」を選び、表彰するアワードだ。メーカー視点ではなく、現場のプロが選ぶことで一般ユーザーにとっても実用的なヒントになりやすい点が注目されている。

◆受賞区分の変更とプリウス殿堂入り

「いいクルマアワード」の大賞は第1回にトヨタ『アクア』が選出され、第2回以降第9回まではトヨタ『プリウス』が8回連続で受賞してきた。プリウスの“いいクルマ”としての素質は今後も揺るがないという判断から、本年度は殿堂入りとなった。同時に、従来までの賞の設定も刷新されている。

株式会社イード オートモーティブ事業部 レスポンス編集部 編集長 三浦和也株式会社イード オートモーティブ事業部 レスポンス編集部 編集長 三浦和也

以下は主催者を代表してスピーチした三浦和也氏のコメント要旨である。

「今年は、大賞、特別賞、EV賞を、グランプリ、リスペクト、イノベーションに改めました。グランプリがアルファード、リスペクトが日産『GT-R』、イノベーションがトヨタ『bZ4X』の3賞です。

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これまでの大賞選びは、主要3項目(故障の少なさ、コストパフォーマンス、リセールバリュー)の合計点が高いモデルを選んでいました。今年は名称をグランプリに変え、点数だけでなく投票者のコメントをAIで分析し、アフターの人々が自信を持って勧めるクルマを総合的に選びました。その結果、アルファードが選ばれました。

特別賞はリスペクトに改めました。昨年生産終了となったGT-Rを記念し、スカイラインGT-R時代からの実績とブランド、そして今後も大切にされるべきクルマとして選びました。

昨年までのEV部門は、先進的なクルマを選ぶという意味でイノベーションに改めました。トヨタのEV専用車としてデビューしたbZ4Xは当初セールスに苦労しましたが、わずか数年で中身をガラリと変更し、競争力とコストパフォーマンスが高いEVとして再評価されました。改善力とキャッチアップ力は流石トヨタで、発売時期の設計などビジネス面も含めすごいと評価されました」

◆受賞理由まとめ アフターマーケット関係者の声

以下の受賞理由は、実際に投票した【アフターマーケット関係者】のコメントを整理したものだ。

●グランプリ:トヨタ アルファード

トヨタ自動車株式会社 CV Company CV統括部 チーフエンジニア 管間 隆博氏トヨタ自動車株式会社 CV Company CV統括部 チーフエンジニア 管間 隆博氏

市場で絶対的なブランド力を持つモデルで、国内のトップブランドはクラウンやレクサスではなくアルファードが王者として地位を確立しているという見方が強い。中古車や整備などでも流通量が多く、安定したビジネス基盤を形成している点が評価につながった。

トヨタ アルファードトヨタ アルファード

特筆されるのは驚異的なリセールバリューで、売却時の高価格や残価設定ローンによる購入のしやすさが資産性の高いクルマという評価を押し上げている。またカスタマイズ性にも優れ、多彩なドレスアップパーツが市場を活性化し、購入後もユーザーが個性を追求できる構造が継続的な需要を生んでいる。

さらに「移動するラウンジ」と称される上質な内装や静粛性の高い乗り心地など、快適性と高級感が法人とファミリー双方の需要を支える。総じてアルファードは、移動手段を超え、資産価値と収益性を兼ね備えたビジネスとしても信頼されるクルマとして高く評価された。

●イノベーション:トヨタ bZ4X

トヨタ自動車株式会社 MS Company MS統括部 主査 城 隼人氏トヨタ自動車株式会社 MS Company MS統括部 主査 城 隼人氏

トヨタ初の量産BEV専用車bZ4Xは、マイナーチェンジによる実用性向上、先進的デザイン、ブランドへの信頼という3点で評価された。改良後は航続距離の延長や装備の充実、価格調整によって走行距離と価格のバランスが取れたという声が増え、BEVとしての完成度が高まったと受け止められている。

トヨタ bZ4Xトヨタ bZ4X

またトヨタの追いつく力やEVを作り切る技術力に安心感があり、斬新で近未来的なスタイリングもかっこいい、サイズ感がちょうど良いと好評だ。加えて壊れない安心感や技術力への信頼が購入動機の根底にあり、日本のBEV市場を牽引する存在としてトヨタが電動化をリードしてくれるという期待も目立つ。総じてbZ4Xは、実用性・デザイン・信頼性のバランスに優れた次世代BEVの現実的な選択肢として注目を集めている。

●リスペクト:日産 GT-R R35型

日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャー 和田 洋佑氏日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャー 和田 洋佑氏

2025年8月に18年間の生産を終えた日産GT-R(R35型)。同じモデルを第一線級の性能を維持しつつ18年も作り続けた姿勢に敬意を表したいという意見が多い。

ニッサン GT-Rニッサン GT-R

GT-Rシリーズが評価される理由は資産価値/ブランド力/性能/カスタマイズ性の4点に集約される。中古車市場では新車価格を上回るプレミア価格が形成され価格が落ちない、資産になるといった声が中心だ。さらにいつかはGT-Rと憧れを集める唯一無二のブランド性があり、日本を代表するスポーツカーとして象徴的存在でもある。

走行性能も日本の技術の結晶と評され、海外スーパーカーに匹敵すると評価される。加えてアフターパーツの豊富さによるカスタマイズの自由度、NISMOのヘリテージパーツ供給など維持環境の整備も高く評価された。性能とブランド、資産性の三拍子が揃った日本の象徴的スポーツカーとして、生産終了後も長く大切に維持されるべき名車だという結論になっている。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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