スズキとのコラボレーションをおこなったVtuber「輪堂千速(りんどう・ちはや)」さんが、「東京モーターサイクルショー2026」に登場。29日におこなわれたトークショーには、ブースに入りきらないほどのファンが訪れた。千速さんは、自身がデザインした『GSX250R [Chihaya Remix]』の魅力を紹介し、「夢が叶った」と喜びを語るとファンたちから歓声が上がった。
【画像】スズキブースでトークショーをおこなったVチューバー「輪堂千速」
輪堂千速さんは、音楽やゲーム配信のほか、自動車やバイク、モータースポーツ関連の動画配信を通じてモビリティの魅力を発信しているVTuber(アニメ調のアバターを用いて、主にインターネット上でライブ配信、動画投稿を行うバーチャルタレント)。スズキは、特に若い世代に人気のある輪堂千速が思い描く理想の1台を形にすることで、VTuberファンにバイクの魅力を届け、ライディングの楽しさを共有する、としてコラボレーションを実施。「GSX250R [Chihaya Remix]」を作り上げた。
スズキの『GSX250R』をベースに、千速さんが手掛けたカラーとグラフィックデザインの原案を、スズキのデザイナーが車体デザインとしてまとめ上げたもので、千速さんの衣装を彷彿とさせるブラックとターコイズグリーンを基調に、グラデーションのあるパープルを差し色に使いワイルドなストリート感を表現。カウルにはグラフィティ風のモチーフを大胆にあしらい、衣装のディテールをイメージしたデカールを施した。
東京モーターサイクルショー2026の最終日となった29日には、コラボを記念したスペシャルトークショーを開催。普段の配信はYoutubeなどでおこなっている千速さんだが、今回のトークショーにはリモートで登場。会場でしか聞くことができないトークとあって、ファンが殺到。スズキブースを埋め尽くし、通路までいっぱいになるほどの人気ぶりを見せた。
◆「夢を叶えてもらったのが、ほんとに嬉しい」
スズキとVtuber「輪堂千速」によるコラボ、スペシャルトークショーの様子(東京モーターサイクルショー2026)
トークショーは「輪堂千速について」「スズキとのコラボについて」「リスナー募集おすすめツーリング先」「輪堂千速に質問!」と、4つのテーマに沿って進行。会場には、ファンだけでなくコラボバイクで初めて千速さんを知ったというバイクファンも多かったため、「ぜひ今日いっぱい知っていってもらえたら嬉しいです」と話し、自己紹介。
「先ほどご紹介にも預かったんですが、2024年、一昨年にホロライブという事務所からホロライブデバイスの中の『FLOW GLOW』という歌とラップをメインに活動しているユニットに所属しています。普段はYoutubeを中心に配信活動。歌枠とか雑談とかゲームとか、などなどいろんな配信をしております。基本的にはやっぱりクルマとかバイクとかが大好きなので、レースゲームの配信も結構よくやっています。その中でも色々細かく車両について見ることが好きなので、ときにはレースをせずに車ばっかり見ちゃう、バイクの細かいことばっかり見ちゃうみたいな配信にもなりがちです(笑)そんな感じのvtuberをやらせていただいております」
千速さんがそう話すと、この日MCをつとめた逢坂真希さんは、千速さんが動画でカバー歌唱している『完全感覚Dreamer』を聴いてから登壇したと打ち明け「歌唱力も素晴らしい」と絶賛。会場からも拍手と歓声が上がった。
スズキとVtuber「輪堂千速」によるコラボ、スペシャルトークショーの様子(東京モーターサイクルショー2026)デビュー当初から、クルマやバイクに関わる仕事がしたいと思っていたという千速さん。今回のコラボレーションについては、「2024年にデビューした時に、初配信の目標の時に、バイクとかクルマに関わるお仕事ができたらいいな、メーカーさんとかとコラボがしたいなっていうのが夢だったんですけれども、その夢がこんなにも早く、しかもスズキさんっていう、もう知らない人はいないんじゃないかっていうメーカーさんから、夢を叶えてもらったのが、ほんとに嬉しく思います」と喜びを語った。
普段の千速さんの“配信部屋”をリアルに再現した特設ブースには、コラボ車両の「GSX250R [Chihaya Remix]」が展示。そのコラボ車両についてリスナーから寄せられた「コラボが決まった驚きでいっぱいでした。バイクの写真見た瞬間にかっこいい、と思い、バイクが欲しくなりました」というコメントが読み上げられると、「めちゃくちゃ嬉しいですね。やっぱりこういったのがきっかけで初めてバイクに興味を持たれる方もいらっしゃると思うので、そういう風に思ってもらえるようなコラボができたっていうことが何よりも嬉しいです」と話した。
◆『GSX250R』を選んだ理由、今後の可能性は
スズキ GSX250R [Chihaya Remix]コラボ車両は、千速さんのファンだけでなくバイクファンからもそのデザイン性に注目が集まっているという。千速さんが手がけたそのデザインが、どのようにして決まったのか。その経緯も語られた。
「実際にですね、静岡にあるスズキさんの本社のスズキ歴史館に訪問させていただきまして、色々なバイクの歴史、スズキのバイクの歴史を学んで、そこから色々インスピレーションを得たりして、原案をデザインさせていただきました。あとは自分の特徴的なカラーである、この青緑、ターコイズブルーと言いますか、エメラルドグリーンの色を取り入れつつも、千速は結構オタクなんですが、あんまりオタクって、ぱっと見わかるデザインよりは、もうぱっと見、第一印象はかっこいい。ってなるデザインにどうしてもしたくって。なので、『FLOW GLOW』っていうユニットが、ヒップホップだったりラップのユニットなので、そこのグラフィティ、“Trail Blaze”って書いてあるんですけど、そのグラフィティをメインに配置してデザインさせていただきました」
輪堂千速さんによるスズキ GSX250R [Chihaya Remix]のスケッチまた、今回の車両に『GSX250R』を選んだ理由については、
「私がフルカウルスポーツが好きっていうことで、スズキさんからGSX250Rと『ジクサーSF250』の2つをご提案元々いただいていまして。で、それを現地で2台見せてもらって、実際にまたがらせていただいて、悩んだ結果にこのGSX250Rを選びました。色々細かく2台の違いとか説明をお聞きしたんですけれども、自分の中でスズキのスポーツのバイクといったらGSXってイメージがかなり強くあったので、やっぱりこれから初めてバイクを見る人にもそういうイメージあるのかなと思って、皆さんにも馴染みが深いんじゃないかなと思ってGSXを選ばせていただきました」
と話した。配信動画ではこの時、スズキ歴史館を訪れた様子も公開されており、スズキの大型スポーツバイク『ハヤブサ』にまたがる様子も。MCから「今後ハヤブサとのコラボの可能性も?」と聞かれると、
「わ、どうでしょう。でも、私自身が普通自動二輪免許を持っているので、大型にはまだ乗れないんですね。なので、やっぱり実際に自分が乗れる250ccをご提案いただきましたし、自分もそれがいいなと思いました。で、やっぱりさっきも言ったんですが、このコラボをきっかけにバイクに興味持ったに乗りたいなって思った方も結構X(旧Twitter)上でもお声をいっぱい聞きまして、やっぱりそういう方も一番最初は250とか400ccとかのバイクが乗りやすいんじゃないかなと思って、今回は普通自動二輪で乗れるバイクの250ccだったんですが、今後は大型の免許が取りたいので、いつかハヤブサのそういう何かに関われるなら嬉しいなと思います」
とその可能性を話し、会場からは拍手が送られた。
もともとフルカウルスポーツを所有しツーリングを楽しんでいたという千速さんだが、現在は未所持。今回のコラボがきっかけでバイク熱が再燃しているようで、リスナーからのおすすめツーリングスポットが紹介されると「もうバイク買いたい、バイク買いたい。ツーリング行きたい、行きたい行きたい。ってすごい毎日思っているような状況です(笑)」と打ち明けた。
◆スズキとの意外な“縁”
スズキとVtuber「輪堂千速」によるコラボ、スペシャルトークショーの様子(東京モーターサイクルショー2026)質問コーナーでは、今回のコラボをきっかけにバイクに興味を持ったというリスナーから、免許を取る際の注意点やGSX250Rのおすすめポイントは?という質問も。千速さん自身が、免許取得の際には両足があざだらけになった、というエピソードを紹介しつつ「プロテクターとかそういった装備品は免許を取る段階からしっかりあると、より安心して免許を取って、バイク乗るのもちょっと怖くなくなるんじゃないかなっていうのはすごく思います」とアドバイス。
さらにGSX250Rについて「やっぱり足付きがすごくいいんですよね」とアピール。加えて「ちょっと自分的にいいなと思うところが、(通常の)250よりもちょっと大きく見えるんですね、バイク自体が。なので、やっぱりその大きさが“かっけえ”って思うところもあって。400とかもっと大きいバイクだとちょっと怖いけど、でもやっぱりかっこよく決めたいよねっていう時にもすごくぴったりなバイクなんじゃないかなと、すごく千速的には思っております」と魅力のポイントを紹介した。
また、「千速さんにとってスズキとは?」という質問では、スズキとの意外な“縁”も発覚。
「実はですね、以前私が働いていた時、社会人をしていた時にですね、スズキのディーラーさん、スズキの車の特約店みたいなところで働いていたことがありまして。で、“スズキ”って書かれてるジャケットを着て、いろんな車を運んだりとか、整備工場がついてるところがあったので、まさか自分が今こういう活動をして、実際にスズキのバイクをデザインするなんていうことは夢にも思わなかったので、なんか繋がってるなっていうのはすごく思いました」
スズキとVtuber「輪堂千速」によるコラボ、スペシャルトークショーの様子(東京モーターサイクルショー2026)トークショーの最後には、今回のコラボへの想いが語られた。
「このスズキさんとのコラボで、こんなにもたくさんの方に見ていただいて、特に嬉しかったのは、もともと千速のことを知ってくださってる方が喜んでくださったことはもちろんなんですが、Vtuberはちょっとよくわからないなとか、こういうキャラクターってわからないなっていう方からも、このバイクかっこいいな、欲しいなって思っていただいたお声をたくさん耳にしてですね。分からないなりにそのバイクを受け入れてもらえたことが本当にとても嬉しくて、この場を借りて改めて感謝を伝えたいです。本当にありがとうございます」
「またこういった機会で改めてVtuberっていう存在を知っていただいて、もしよろしければ配信等にも足を運んでいただけたらとっても嬉しいですし、千速なりにバイク、この二輪をもっともっと布教していって、若い世代の方々だったり、改めてもう一回バイク乗りたいなって思ってもらえるように、たくさんの方に良さを伝えていければなと思うので、そういった点も含めて応援していただけるととっても嬉しいです。そして、本当にこのコラボをきっかけにバイクに乗る人が増えたら、とってもとっても嬉しく思いますので、ぜひそういった方は、X等で『バイク(の教習に)今日通い始めたよ』なんて教えていただけると見に行きますので、ぜひお願いします」
スズキ史上最大レベルの賑わいを見せた30分間のトークショー。終了後も、特設ブースに展示された「GSX250R [Chihaya Remix]」へのまたがり試乗と撮影の列が途絶えることはなく、今回のコラボは大成功といったところ。千速さんの力を借りて呼び寄せたファンを、新たなスズキファンへと誘うことができるかがスズキの力の見せ所となりそうだ。
賑わったスズキ「GSX250R [Chihaya Remix]」の試乗&撮影ブース(東京モーターサイクルショー2026)



