HKSが本気で筑波タイムアタック! GR86とシビックタイプRでまさかの結末が…

HKSが本気で筑波タイムアタック! GR86とシビックタイプRでまさかの結末が…
HKSが本気で筑波タイムアタック! GR86とシビックタイプRでまさかの結末が…全 36 枚

HKSはチューニング業界の最前線を走り続けてきた。限界への挑戦と、その性能を実際のタイムで証明する姿勢は今も変わらない。

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全国のサーキットでコースレコードを連発したCT230Rは、当時センセーショナルなタイムを刻み、チューニングの未来を予感させた。そんなHKSが現在、タイムアタックで磨きをかけているのがトヨタ『GR86』とホンダ『シビックタイプR』である。

◆HKSのGR86は進化を重ねて筑波54秒台前半を狙う

HKS トヨタ GR86HKS トヨタ GR86

GR86は発売当初からいち早くタイムアタックに着手した。2021年12月の初アタックではエンジンはノーマル、タイヤはSタイヤ、機械式LSDにエンドレスのブレーキキャリパー、軽量化程度のライトチューンという内容だった。組み合わせる自社パーツはサスペンションとHi-Power SPEC-Lllマフラーという仕様で、1分1秒8をマーク。その時点でGR86のポテンシャルの高さを強く感じさせた。そして、その潜在能力をさらなるチューニングで引き出そうと、プロジェクトは着々と進行していった。

HKS トヨタ GR86HKS トヨタ GR86

ボルトオンターボを装着した2022年2月には、当時のGR86レコードとなる59秒585をマークした。エンジン本体はノーマルのままGTlll-RSタービンを組み合わせたライトな仕様で、見事に1分切りを達成。2022年12月にはノーマルエンジン+GTlll-RSタービンの組み合わせのまま、ミッションにHKS製シーケンシャルをセットし、295/30R18サイズのADVAN A050を装着し、56秒761という驚異的な速さを記録した。その後もエアロパーツのセットアップなどを進め、55秒台を記録している。

そして現在、エンジンは2.5L STEP2キットをインストール。タービンはGTlll-RSタービンから、さらに風量を増したGT4955へと進化した。燃料は環境問題への対応も含めて、オリジナルのCNR FUEL「Bio E85 Plus」を使用している。従来のガソリンとは性質が異なるため、各種ホース類などを対策品に交換する必要があったが、新たな取り組みとしてカーボンニュートラル燃料にこだわる。ガソリン仕様であれば、さらに50psほど引き出せるというが、それでも600~650psを発揮している。

HKS トヨタ GR86HKS トヨタ GR86

2026年1月のタイムアタックでは54秒7をマークしていたが、路面コンディションはいまひとつだった。そこで本来の実力を発揮できれば54秒台前半が狙えるのではないかと、春の訪れを感じる筑波サーキットに再びHKSは挑んだ。

HKS トヨタ GR86HKS トヨタ GR86

クルマは気温が低いほど空気密度が高まり、エンジンパワーを引き出しやすくなる。そのためタイム更新には寒さが重要な条件となる。春になって気温は上がりつつあるが、まだ一桁台まで下がる3月下旬に再度アタックに臨んだ。しかし、天候はあいにくの雨でアタックはならず。とはいえHKSはまだ諦めていない。今シーズンの締めくくりとして54秒台前半を狙い、4月上旬に再度アタックを予定している。

◆シビックタイプR FL5でもHKSは57秒台前半を視野に入れる

HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)

シビックタイプR(FL5)も、HKSが注力する車種のひとつである。その完成度の高さには驚かされる。有り余るエンジンパワー、それを受け止めるハイレベルなシャシーと足まわりを備え、タイプRの名に恥じないパフォーマンスを発揮する。だが、そんなFL5をそのままにしておかないのがHKSだ。もちろんチューニングパーツの開発も積極的に進めてきた。

HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)

2025年12月の初アタックでは、エンジン、ミッション、ターボまでノーマル。HIPERMAX Rサスペンション、機械式LSD、タイヤはADVAN A050のF&R 265/35R18、さらに軽量化などを施した仕様で、いきなり1分切りとなる59秒096をマークした。

HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)

2026年2月のアタックでは、HKSオリジナルタービン(GT4845)をマスタリーECUの現車合わせで制御。さらにパワーエディターRを併用し、高回転域の伸びを引き上げた。アタック用のドラッグ燃料によって約480psを発揮。サスペンションはHIPERMAX Rをベースに、バネレートをF22kg/mm、R26kg/mmまで高めた。タイヤはADVAN A050のF295/30R18、R265/35R18をセット。この仕様で57秒999をマークしている。

HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)HKS ホンダ シビックタイプR(FL5)

しかし、この2月のタイムアタックは「Attack」内で行われたものの、度重なるオイル漏れ車両の発生によって路面コンディションは良好ではなかった。さらに季節外れの暖かさも重なり、タイムアタックには不利な状況だった。それでも57秒台をマークしただけに、本来のパフォーマンスを発揮できれば57秒台前半に届くのではないかという期待は大きい。

この日も雨のためアタックはできなかったが、こちらも4月上旬に再度アタックを予定している。ノーマルエンジンにHKSタービン、ノーマルミッションというライトな仕様で、57秒台前半を目指している。次のアタックに期待したい。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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