イタリアのオートバイメーカー、アプリリア・レーシングが、アメリカGPが開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカ(テキサス州オースティン)で、限定特別仕様車『アプリリア X 250TH』を発表した。
このモデルはアメリカ独立宣言署名250周年を記念して企画されたもので、生産台数は30台。うち25台が米国市場向け、残る5台がヨーロッパを含む世界各国向けとなる。車体には星条旗をモチーフにした「スターズ・アンド・ストライプス」カラーリングが施されている。
最大の特徴は、市販バイクとして世界で初めてMotoGP専用のカーボンブレーキシステムを搭載した点だ。ブレンボ製で、直径340mmのカーボンブレーキディスクとカーボンパッドを組み合わせる。カーボンディスクの重量は従来のスチール製の約半分で、制動力と軽量化を両立している。
アプリリア X 250TH
エンジンはスーパーバイク世界選手権(SBK)レース仕様として開発された1099cc・65度V4を搭載。最高出力は240HP(1万3750rpm)、最大トルクは131Nm(1万1750rpm)で、RSV4シリーズ史上最もパワフルなモデルとなる。車重は165kgだ。
空力面では、MotoGPマシンのRS-GPにのみ採用されている最新世代のシートウイングやテールウイングを装備。フェアリングはPAN・コンポジティ製のフルカーボン製で、直線走行時の垂直荷重はRSV4通常モデルの5倍、コーナリング時は3倍に達するという。
シャシーはアルミ製ダブルトレリスフレームに、オーリンズ製メカニカルサスペンションを組み合わせる。ホイールはマルケジーニ製の鍛造マグネシウム製で、ピレリ製スリックタイヤを装着する。
アプリリア X 250THX 250THは2019年のRSV4 Xから始まる「Xシリーズ」の第6世代にあたり、アプリリア・レーシングが手がける「ファクトリー・ワークス・プログラム」の一環として位置づけられている。
米国向けの希望小売価格は15万ドル(約2389万円)、欧州向けは11万5000ユーロ(約2115万円、税別)。購入者には電子制御を管理するためのソフトウェアを搭載したヤシ製ノートパソコン、専用バイクカバー、RCB製チタン製スタンドなどが付属する。予約はFACTORYWORKS.APRILIA.COMで受け付ける。なお、日本からの購入はできない。




