日産、新型『エクストレイルe-POWER』と『ジュークEV』初公開…『スカイライン』次期型も予告

・日産はAIを核とした「AIディファインドビークル(AIDV)」を中心とする長期ビジョンを発表し、新型エクストレイルe-POWERとジュークEVを初公開した

・モデル数を56から45に絞り込み、4つのカテゴリーで役割を明確化。3つの商品ファミリーでグローバル販売の80%以上を担う事業モデルへ転換する

・日本・米国・中国をリード市場と位置づけ、2030年度までに日本55万台、米国・中国それぞれ100万台の販売を目指す

日産 エクストレイル e-POWER 新型
日産 エクストレイル e-POWER 新型全 10 枚

日産自動車は4月14日、「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」という長期ビジョンを発表した。あわせて、新型『エクストレイルe-POWER』と『ジュークEV』を初公開した。

【画像全10枚】

■AIを核とした次世代技術

日産 エクストレイル e-POWER 新型日産 エクストレイル e-POWER 新型

日産が技術イノベーションの中核に据えるのが、AIディファインドビークル(AIDV)だ。AIDVは「AIドライブ技術」と「AIパートナー技術」を組み合わせ、移動の時間をより価値の高い体験へと変えることを目指す。

日産は長期的に、AIドライブ技術を搭載するモデルをラインアップの約9割まで拡大する方針だ。2026年夏に発売予定の『エルグランド』は、2027年度末までにエンド・ツー・エンドの自動運転技術を実現する次世代プロパイロットを導入する予定である。

電動化技術については、日産独自のe-POWERを中核としつつ、フレーム車用ハイブリッド(HEV)の開発や、パートナーシップを通じたプラグインハイブリッド(PHEV)・レンジエクステンダー(REEV)の提供など、幅広いパワートレインを展開する。

■商品ポートフォリオの刷新

日産 ジューク EV 新型日産 ジューク EV 新型

日産は新たな商品戦略として、モデル数を56から45へと絞り込む。各モデルを4つのカテゴリーに分類し、役割を明確化する。

ハートビートモデルはブランドの情緒的価値と革新性を担うモデル。コアモデルはグローバルで規模と安定性により事業を支えるモデル。成長モデルは新たな需要の拡大を担うモデル。パートナーモデルは協業を通じて市場カバレッジを広げるモデル、となる。

今回公開された新型エクストレイルe-POWER(北米では『ローグe-POWER』)は、充電不要で電動駆動ならではの走りを実現するグローバルのコアモデルだ。ジュークEVは大胆なデザインと先進機能を融合した欧州向けコアモデルである。

日産 スカイライン 次期型日産 スカイライン 次期型

また、米国向けハートビートモデルの『エクステラ』と、日本市場向けハートビートモデルの『スカイライン』次期型についてはティザーを公開した。

プレミアムブランドのインフィニティについては、2026年投入予定の新型SUV「QX65」を含む計4モデルの投入で活性化を図る。

■事業モデルの変革

日産は3つの商品ファミリーでグローバル販売の80%以上を担い、モデルあたりの販売を30%以上拡大することを目指す。共通プラットフォームやソフトウェアを基盤としたアーキテクチャー主導の開発へと移行し、開発スピードと品質の向上を図る。

■新たな市場戦略

日産は日本・米国・中国の3カ国をリード市場と位置づける。

日本では2028年度以降にコンパクトカーシリーズを新投入し、2030年度までに55万台の販売を目指す。米国では次世代ローグe-POWERやエクステラなどで商品力を強化し、2030年度までに年間100万台を目指す。中国ではNEVラインアップを強化するとともに、「N7」をラテンアメリカ・アセアンへ、「フロンティア プロ」をラテンアメリカ・アセアン・中東へ輸出し、2030年度までに年間100万台の販売を目指す。

メキシコ・中東・欧州・インド・アフリカなどその他の市場も、日産の成長を支える役割を担う。

日産は2025年5月に予定している通期決算発表でRe:Nissanの進捗を説明するとともに、今年後半に戦略の詳細を発表する予定だ。

《森脇稔》

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