ポルシェ究極のサーキットキット「マンタイ」、電動車に初展開…『タイカン ターボ GT』がニュルで記録更新

・ポルシェが電動スポーツカー向けにマンタイキットを投入する

・ラース・ケルンがニュルブルクリンク北コースで6:55.533を記録

・マンタイキットは2026年6月から、ウィザッハパッケージ車で後付け可能

ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車
ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車全 5 枚

ポルシェは、電動スポーツカー『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」向けに、マンタイ(Manthey)キットを導入すると発表した。

【画像】ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車

ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車

マンタイキットはサーキット用に開発されたもので、同社はこれを電動車にも初めて展開する。

ポルシェの開発テストドライバー、ラース・ケルンはマンタイキット装着車で、ニュルブルクリンク北コースを6分55秒533で走り、「電動エグゼクティブカー」クラスの新記録を更新した。従来記録を9秒以上上回り、さらにケルン自身が2023年10月に樹立した「タイカン ターボ GT(ウィザッハ・パッケージ)」での記録も12秒短縮した。現地には計測の立会人がいたという。

ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車

マンタイキットは、空力、サスペンション、パワートレインを広範に見直す。標準車に比べダウンフォースは3倍超となり、200km/hでは合計95kgから310kgへ増える。最高速は305km/hから310km/hへ引き上げられ、最高速域では合計約740kgのダウンフォースを生む。

また、出力面では高電圧バッテリーや制御ユニット、パルスインバーターを最適化し、最大放電電流を1100Aから1300Aへ高めた。これによりシステム出力は20kW増えて600kWとなる。さらにローンチコントロール時の最大トルクは1270Nm(+30Nm)に引き上げられる。アタックモードでは最大130kWの追加ブーストが短時間で使え、10秒間の出力は700kWから730kWへ高まる。

ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車ポルシェ『タイカン ターボ GT』の「ウィザッハ・パッケージ」のマンタイ(Manthey)キット装着車

足回りは、マンタイキット向けに軽量化した21インチの「マンタイ」デザイン鍛造アルミホイールを新たに採用する。サイズが大きくなっても標準ホイールより軽いとしており、チタン製ホイールボルトも含めて「ウィザッハ・パッケージ」装着車の既存の軽量化ホイールより合計で3kg以上軽いという。

マンタイキットは、2026年6月から「タイカン ターボ GT(ウィザッハ・パッケージ)」の全車を対象に、レトロフィットキットとして注文できる。ポルシェは、マンタイのDNAを電動車向けのキットに移し替えた、と説明している。

《森脇稔》

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