コベルコ建機は、次世代・油圧ショベル『SK200』新型を8月3日より発売すると発表した。市場の中核の20~25tクラスに投入される新製品だ。
コベルコ建機の山本明代表取締役社長は「いちばん多く使われるのが20tから25tとだと思う。ここで評価をいただき課題を解決しながら、次の機種を展開していきたい」と、新型の重要性を強調した。
●導入後も機能拡張できる
新型SK200は、基本性能の向上に加え、導入後も機能拡張できる仕組みを採用したのが特徴だ。OTA(Over the Air)によるソフトウエアアップデートに対応し、現場環境や新たな課題に応じて新機能を追加できる。
山本社長は「これからの建設現場は社会と調和しながら進化・発展していく。コベルコはその変化を先取りし、機械の進化だけではなく、建設現場を進化させる存在でありたい。顧客の進化とともにコベルコも進化する機会だ」と述べた。
コベルコ SK200 新型
●人手不足や熟練オペレータの減少
背景には、建設現場での人手不足や熟練オペレータ減少がある。国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」では、ICT建機導入などによる現場の自動化や生産性向上が求められている。いっぽうで、働き方改革や酷暑・極寒対策、安全性向上への対応も重要課題となっている。
新型SK200では、経験の浅いオペレータでも熟練者並みの作業を支援する「先進アシスト機能」を新搭載した。掘削や旋回、走行などの作業を機械が自動で調整し、より正確かつ効率的な作業を支援する。山本社長は「初めて使う人でも、ベテランでも、ユーザーの能力を最大限に発揮できる、これを目標に開発してきた」と言う。
また、油圧機器のスペックやシステム設定を最適化し、生産性を現行機比で約10%向上させた。
コベルコ SK200 新型●安全性能も強化
安全性能も強化した。新搭載の「鳥瞰表示システム」は、従来約270度だった視野を約360度まで拡大。「周囲検知警報システム」は、重機周辺の人を検知するとオペレータに警告する。
さらに、「領域制限機能」を新たに採用。重機の前後左右上下の6面に対して設定した範囲に近づくと、アタッチメントや旋回動作を自動停止する。電線や天井など、目視しづらい障害物との接触防止に役立つとしている。
●熱中症にも対策
快適性も向上した。疲労軽減を図る「コンフォートシート」を採用したほか、昇降しやすい広い開口部を設けた。
新採用の「リモートキー」では、離れた場所からエンジン始動やエアコン操作、ドアの解錠・施錠が可能。乗車前にキャブ内温度を調整でき、熱中症対策にもつながるとしている。
このほか、耐久性向上や消耗部品品質改善により、マシンダウンリスクも低減。「稼働管理システム」や「予防保全システム」と組み合わせ、ダウンタイム最小化を図る。
価格は2720万円(税別)。従来型SK200より若干の値上げ。




