「もはや地図事業だけではないHERE」…人とくるまのテクノロジー展2026初出展の背景を枝代表に訊ねる

人とくるまのテクノロジー展2026 HERE Japan
人とくるまのテクノロジー展2026 HERE Japan全 12 枚

「地図屋さんじゃなかったでしたっけ? と最近、お客さまからよく聞かれますね。そもそも位置情報APIやSDI、ソフトウェアを扱ってきた当社の事業領域は、SDVに関連しやすいのです」

意外にも初出展だという人とくるまのテクノロジー展2026のブースにて、HERE Japan(ヒアジャパン、以下HJ)の枝隆志代表取締役社長はそう語る。元より地図会社として車載ナビゲーション用など位置情報プラットフォームをグローバル規模で扱う同社が、SDVの中でどういった貢献を提案しているか、展示を軸にレイヤーで解説して知ってもらうのが目的だという。

◆バーチャル環境での開発作業

自動車ソフトウェアの開発を効率化するには、当然バーチャル環境での開発作業が中心になっていく。例えば「HERE SceneXtract(ヒア・シーンエクストラクト)」は、従来は手作業で数日かかっていた地図に基づいた走行シーン環境を、地図上でエリアを任意に選び取るだけで数秒で生成できる。あるいは自然言語による条件付けや検索を通じて、地図の中から条件を満たしたエリアを探し出させることも可能だ。

いずれも地図プラットフォームに元より含まれているデータに基づいた地理空間推論を活用することで、自動運転の検証やシナリオベースのトレーニングに用いるロケーションを特定するという。高速道路の立体交差と住宅街が交じり合うような複雑な条件が交じり合うようなシーンでも、属性やコードを駆使せずにクリッピングや自然言語によって、OpenDRIVE形式の3Dシーンとして抽出し、そのままシミュレーションにとり込むことが可能というのだ。


《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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