日本通運、第1回日本物流大賞で5部門受賞…モーダルシフト賞や働き方改革貢献賞など

貨物鉄道を活用した紙と自動車、異業種ラウンドマッチング輸送
貨物鉄道を活用した紙と自動車、異業種ラウンドマッチング輸送全 5 枚

日本通運は、一般社団法人日本物流団体連合会が主催する第1回日本物流大賞において、「モーダルシフト賞」「働き方改革貢献賞」「日本物流記者会賞」「特別賞」「奨励賞」の5部門を受賞したと発表した。

【画像全5枚】

日本物流大賞は、旧「物流環境大賞」と旧「モーダルシフト優良事業者大賞表彰」を統合した新たな表彰制度で、環境負荷低減やモーダルシフトにとどまらず、事業者間連携・先進技術活用・働き方改革など、持続可能な物流の実現に向けた優れた取り組みを広く顕彰するものだ。

■モーダルシフト賞

北越コーポレーション、ダイハツ工業、北越物流、日本貨物鉄道との連携により、「紙と自動車の異業種ラウンドマッチング輸送」を構築した。

北越コーポレーションが新潟から関西へ紙製品を輸送した後、空回送となっていた私有20ftコンテナの復路を活用し、ダイハツ工業の小型自動車を京都貨物駅から新潟・焼島駅まで鉄道輸送する仕組みだ。

これにより、空コンテナ回送の削減、CO2排出量の年間130t削減、ドライバーの労働時間年間2520時間削減を実現した。

■働き方改革貢献賞

WHILL株式会社、株式会社ミライロと連携し、「誰にもやさしい倉庫」モデルを構築した。

免許不要の近距離モビリティ「ウィル(WHILL)」とAGV・AMRを連携させ、倉庫内の移動・搬送に伴う身体的負荷を大幅に軽減。これまで就労が難しかった人財も活躍できる職場環境を整えた。ユニバーサルマナー教育の実施やユニバーサルデザイン視点での課題調査も進め、複数拠点への展開を推進している。

■日本物流記者会賞

村田製作所、ロームと連携し、京都~関西国際空港間で電子部品業界初となるEVトラックを活用した共同往復輸送を実現した。

急速充電ステーションの確保や運行調整により安定運行を達成し、輸送中のCO2排出量100%削減、労働時間年間380時間削減、積載率15%から60%への向上、トラック使用台数年間240台削減を達成した。

■特別賞

損害保険ジャパンと連携し、南海トラフ地震などの大規模災害を想定した「国際輸送BCPサービス」を構築した。西・東日本太平洋岸の港湾機能が喪失した場合に備え、国内代替港と韓国・釜山の自社倉庫を組み合わせた輸送体制を整備。損害保険ジャパンによる包括保険も組み合わせ、実効性の高い物流BCPを実現している。

■奨励賞

タイガー魔法瓶、岐阜プラスチック工業と共同で、環境配慮型断熱輸送器材「プロテクトBOXサーマル」を開発した。タイガー魔法瓶のステンレス密封真空断熱パネル(TIVIP)と岐阜プラスチック工業の軽量・高強度ハニカムパネル(TECCELL)を組み合わせ、常温車両での冷凍・冷蔵品輸送を可能にした。専用車両の使用台数削減による環境負荷低減と輸送効率向上に貢献する。

NIPPON EXPRESSホールディングス傘下のNXグループは今後も、環境負荷の低減と省資源・循環型社会の構築に取り組み、持続可能な社会の実現を目指すとしている。

《森脇稔》

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