「コト消費」の次は「トキ消費」…Z世代の心をつかむ「謎解きイベント」、ヤマハ発動機のねらいとは

1階の展示エリアで謎解きにチャレンジする来館者
1階の展示エリアで謎解きにチャレンジする来館者全 12 枚

ヤマハ発動機は、企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」(静岡県磐田市)で7月25日から体験型謎解きイベント「謎とめぐる記憶の旅」を開催している。「Z世代向け」に企画したというが、そのねらいとは。

【画像】6月にリニューアルしたコミュニケーションプラザ

◆「トキ消費」を意識したブランディング戦略

日本自動車工業会の「2025年度二輪車市場動向調査」によると、二輪車の新車購入者は50代以上がメインで、40代以下は21%にとどまる。こうした状況を受け、同社はZ世代(1990年代半ばから2010年代序盤生まれ)への認知度拡大を課題と位置づけている。

2025年度の二輪車の年代別購入割合を示したグラフ(日本自動車工業会「2025年度二輪車市場動向調査」より)2025年度の二輪車の年代別購入割合を示したグラフ(日本自動車工業会「2025年度二輪車市場動向調査」より)

若年層の消費行動は、モノの所有を重視した「モノ消費」、体験を重視した「コト消費」を経て、2010年以降はその場でしか味わえない「トキ消費」へとシフトしているという。同社はこの「トキ消費」を意識したブランディング戦略の一環として、今回の謎解きイベントを企画した。

企画を担当したブランド推進部企画推進グループの植木悠治さんは「謎解きは参加者が自ら考え、行動しながら没入できる性質から、その時、その場所でしか味わえない『トキ消費』に当てはまる」と説明する。「当社のことを思い出として長期記憶してもらいたいと考え、館内を回りながら問題を解く体験型の謎解きを企画した」と話す。

◆ヤマハ発動機への理解が深まる

6月に1階をリニューアルオープンしたヤマハコミュニケーションプラザ6月に1階をリニューアルオープンしたヤマハコミュニケーションプラザ

イベントでは、参加者が物語の主人公に投影しながら謎を解き進める。紙の回答用キットを使い、LINEから送られてくる物語やヒントを読みながら、ヤマハ発動機の製品・事業・歴史にまつわる問題に取り組む仕組みだ。展示品への試乗や解説パネルの読み込みを通じ、頭と体を動かしながら没入感を楽しめる点が特長となっている。

7月末に体験した愛知県在住の30歳男性は「問題と関連している展示物を探すために館内をくまなく歩き、気付いたらのめり込むように謎解きをしていた。問題を解く過程で製品や歴史について学ぶことができ、ヤマハ発動機への理解が深まった」と話した。

植木さんは「Z世代向けのイベントは今後も継続して行っていく予定だ。ヤマハ発動機を深く知っていただけるコンテンツを発信し、『次はどんなイベントだろう』と楽しみにしてもらえるよう、Z世代の当社の認知度を高めていきたい」と展望を語った。

「謎とめぐる記憶の旅」は、10月30日まで開催。参加費は500円(現金のみ)。夏休みの体験にもぴったりなイベントとなっている。

10月30日まで開催される謎解き企画「謎とめぐる記憶の旅」10月30日まで開催される謎解き企画「謎とめぐる記憶の旅」

《レスポンス編集部》

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