三菱ふそうトラック・バスは、中型トラック『ファイター』の新型モデルを発表した。3代目となる新型ファイターは、日野『レンジャー』のOEMとなる。
新型ファイターは、全国の三菱ふそう販売会社および地域販売部門にて、2026年9月初旬頃から順次販売を開始する予定だ。
この取り組みは、2026年2月に発表された日野自動車と三菱ふそうによるOEM供給合意に基づくものである。
■ARCHIONグループの統合戦略を具現化
新型ファイターの投入は、日野自動車と三菱ふそうの経営統合により誕生した持株会社・ARCHIONグループが推進する「統合プラットフォーム戦略」の第一弾となる。
日野自動車の中型プラットフォームを活用することで、従来モデルを上回る性能と現代的な製品を実現した。FUSOブランドとして小型から大型までのフルラインナップ体制を維持しつつ、グループ全体での開発・生産効率化を図る。
■エンジンと駆動系
搭載エンジンはA05Cで、4気筒・5.1Lのインタークーラーターボ仕様。全車240HP(177kW)の出力を発揮し、中型増トンクラスでも余裕ある走行性能と高い登坂性能を確保する。
トランスミッションにはオートマチック(AT)を新たに採用してラインナップを拡充した。スムーズな変速と操作性によりドライバーの疲労軽減に寄与する。
排出ガス後処理にはPM除去装置と尿素SCRシステムを組み合わせ、最新の排出ガス規制に適合する。特装用途向けには794N・m(81kgf・m)の高トルクも確保している。
■快適性と安全性を強化
三菱ふそう『ファイター』新型
キャビンにはハイルーフキャブをメーカーオプションとして新設定し、室内空間を拡大した。長距離運行や車中泊を伴う業務での快適性向上に貢献する。
エルゴノミクスデザインを採用したメーターパネルやスイッチ配置により、直感的な操作環境を提供する。
安全装備としては衝突被害軽減ブレーキのほか、車両前方・側方をレーダーでモニタリングする「サイトアラウンドモニターシステム」を搭載。出会い頭や左折時、車線変更時のリスク低減を支援する。
■ラインナップの拡充
ダンプシャシはGVW(最大総重量)11t車および14t車を新設定し、従来の8t車に加えて大規模工事現場などの高荷重ニーズに対応する。
4WDモデルはGVW8t車および11t車に新規設定し、積雪地域や不整地での走行性を向上させた。
また、全車にテレマティクスサービス「Truckonnect(トラックコネクト)」を標準搭載し、車両情報のリアルタイムなクラウド管理を可能にする。
■販売価格(東京地区・消費税10%込み)
代表モデルの価格は、6速MT・標準幅・ショートキャブ・強化ダンプ仕様(車型:2WG-YC2ABA)が1100万9900円、6速AT・広幅・フルキャブ・リアエアサス・ウイングバン仕様(車型:2WG-YE2ACG)が1610万6200円となっている。
MFTBCはARCHIONグループの一員として、世界約170の国と地域に商用車を提供しており、電動化や安全技術の開発にも取り組んでいる。ARCHIONはダイムラートラックおよびトヨタ自動車との連携を強みに、燃料電池などのゼロエミッション技術や自動運転といった先進領域でのシナジー創出を目指している。




