移動式段差解消リフト「段差らく~だⅡ」、積載1000kgで従来比2倍…メイキコウが国際物流総合展2026出展へ

移動式段差らく~だⅡ
移動式段差らく~だⅡ全 1 枚

搬送機器メーカーのメイキコウは、許容積載質量最大1000kg(従来比2倍)、上昇距離1500mmを実現した移動式段差解消リフト「移動式段差らく~だⅡ」を開発し、発売を開始した。

同社は新東工業のグループ企業で、本製品は2026年9月8日から11日まで東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2026」にも出展する予定だ。

■開発の背景

工場や物流倉庫では、台車による荷物運搬時にさまざまな段差が障害となっている。特にトラックヤードでは、プラットホームと地面の高低差やトラック荷台との段差が荷役作業の負担を増大させている。

段差解消にはスロープが一般的だが、総重量500kgを超えるかご台車を長い坂路で昇降させるには大きな労力が必要で、転倒や暴走などの事故リスクも伴う。安全上の理由からスロープでの運搬を禁止している会社もある。

こうした現場課題を受け、メイキコウは2021年に移動式段差解消用シザーリフト「段差らく~だ」シリーズを3機種発売。配送センターや物流倉庫、食品スーパーなどへの導入が進み、2025年12月までに累計170台以上を納入した。大手通信販売会社からの追加発注もあり、2026年3月には累計納入台数200台を突破している。

一方、近年は500kgを超える重量物を積載したかご台車の昇降ニーズが高まり、従来機種(許容積載質量500kg、上昇距離630mm・1000mm・1250mm)を上回る能力を求める声も多数寄せられていた。そこで同社は、従来のシザーリフト(パンタグラフ)方式にとらわれない新たな昇降機構を採用した「移動式段差らく~だⅡ」を開発した。

■新製品の特長

「移動式段差らく~だⅡ」は、ローラチェーンによる4点吊り機構で昇降テーブルを上下させる構造を採用。油圧機構を使用していないため、上昇位置で長時間停止しても自然降下が生じにくい。

収縮時の高さは33mmの超低床設計で、500kgを超える重量物を積載したかご台車でもスムーズな乗降が可能だ。許容積載質量は従来比2倍の最大1000kg、上昇距離は1500mmと従来最高機種より20%伸長している。

■約14秒で1.5m昇降

本製品は1.5mの高さまで約14秒で上昇する。あらかじめ上昇位置に渡り板を設置し、リミットスイッチで停止位置を固定することで、昇降のたびに渡り板を設置する手間が省ける。上昇位置での自動停止機能により、連続した積み降ろし作業を効率よく行うことができ、荷役作業時間の短縮やトラックの待機時間削減にも貢献する。

本体重量は約350kgだが、キャスターにより軽くスムーズに移動できる。昇降時にはボタン操作で下部フレームを床面に接地させ、本体とキャスターを固定して安定した昇降を実現。インターロック付き遮断棒を標準装備し、安全な作業環境づくりにも配慮している。

また、移動式の荷役用昇降装置であり一般的なエレベーターには該当しないため、導入・運用面での管理負担を抑えられる点も採用理由の一つとなっている。

今後は物流倉庫、配送センター、小売業、食品業界など、かご台車を利用する幅広い業界での活用を見込んでいる。

《森脇稔》

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