42年の眠りから覚めた、ゼッケン「127」のレーシングマシン。それは、女性ライダー2人が鈴鹿4時間耐久ロードレース(鈴鹿4耐)に挑んだ青春の記憶を呼び起こした……。
晴夏舎は、バイカー春秋ブックスの新刊『彼女とわたしとオートバイ』を発売した。著者は、1970年代からオートバイレースに取り組んできた腰山峰子氏だ。1980年代のバイクブームの中で「ミネコちゃん」として脚光を浴びた、その人。
127号車は、1981年に腰山氏と女性ライダーの堀ひろ子氏がペアを組み、鈴鹿4耐に挑んだマシンだ。そのマシンが42年の時を経て、突然、腰山氏の前に姿を現した。
さらに2024年8月、鈴鹿4耐が44年の歴史に幕を下ろすことになった。最後の鈴鹿4耐では、スタート前に腰山氏が思い出の127号車にまたがり、セレモニーランを披露した。64歳で再びレーシングスーツを着て、鈴鹿を走ったことになる。2025年11月には、近畿スポーツランドのミニバイクレース前にも127号車でデモランを披露した。
腰山氏は「127号車に跨がるたび堀さんを思い出し、鼻の奥がツンとする」と振り返る。そして「堀さんとともに走った。彼女は私の青春そのものだった。オートバイに出会い、彼女に出会った私がいかに幸せだったか残しておきたい、残しておくべきだという結論を得て127号車を降りた」と、本書をまとめた思いを語っている。
腰山氏は1960年、兵庫県尼崎市生まれ。F1ドライバーをめざし、その第一歩として17歳だった1977年、中山サーキットで2輪レースにデビューした。そこでバイクに魅せられ、20歳の時には堀氏のペアライダーとして鈴鹿4耐に挑戦。その後はバイクでサハラや欧州へも足を延ばした。
しかし、堀氏とバイクで駆け抜けた青春の日々は、ある日突然終わりを迎える……。旧姓・今里峰子から結婚して腰山峰子となった後、途中にブランクを挟みながら再びライダーとして活動、約50年にわたってレースを楽しんできたという。
『彼女とわたしとオートバイ』は、17歳で始まったレース活動、鈴鹿4耐、サハラや欧州への旅、そして堀氏との思い出を振り返るバイクライフ半生記だ。42年ぶりに現れた127号車との再会が、45年後に青春の日々を書き残すきっかけとなった。
腰山氏は二級整備士と医薬品登録販売者の資格を持つ。一男一女の母でもあり、大源モータースと、「水虫薬エフゲン」を手がける大源製薬に勤務している。
『彼女とわたしとオートバイ』
著者:腰山峰子
版元:晴夏舎
仕様:B6判ペーパーバック 192ページ
装幀:和田光弘
定価:1680円(本体1527円+消費税10%)
ISBN: 978-4-910523-06-4
目次
第1章 F1を夢見て
第2章 美女との遭遇
第3章 80年81年 鈴鹿。ふたつの夏
第4章 サハラ、そして欧州へ
第5章 いつも不思議な堀ひろ子
第6章 バック トゥ ザ ライダー
第7章 またもや日々を駆け抜けて
本書は「プリント オン デマンド(Print on Demand:POD)」方式の紙の本(ペーパーバック)だ。PODとは、注文を受けてから必要な部数を印刷・製本する仕組みで、大量の在庫をあらかじめ用意する必要がない。本書の場合、アマゾンで注文されるたびに専用機で印刷・製本し、発送する。
一般の書店店頭での販売はないが、アマゾン、楽天ブックス、丸善ジュンク堂書店、三省堂書店の各オンラインストアから購入できる。一般書籍と同様にISBNコードが付与され、発売後は国立国会図書館への納本・蔵書の対象となる。
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