MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険は、道路やアンダーパス(掘り下げ式の立体交差)の冠水による人的・物的被害を未然に防ぐことを目的に、「そなえる冠水マップ」の無償公開を開始した。
同マップは、国土交通省の各地方整備局および北海道開発局が公表する道路冠水想定箇所のうち、全国47都道府県4577箇所(2026年10月時点)を対象としている。国土地理院「ハザードマップポータルサイト」の浸水想定と照合し、想定浸水深に応じて4段階で地図上に表示する。
同社のテレマティクスデータを個人が特定されない形で統計化し、走行量の多い地点をリストの上位に表示する機能も備える。これにより、日常的に利用する道路周辺の冠水注意地点を平時から確認できる。また、気象庁の高解像度降水ナウキャストを地図に重ねて表示でき、大雨・豪雨時には雨雲の位置と冠水想定箇所をあわせて確認できる。マップは同社オウンドメディア「hints!」内でPC・スマートフォン・タブレットから利用可能で、登録不要・無償で誰でも使える。
同日から、「被害予測・防災 cmap」アプリ(cmapアプリ)内への本マップの掲載も開始した。大雨・豪雨が予測される場合、最大60分前に配信する既存の「豪雨アラート」プッシュ通知に本マップへのリンクを掲載し、現在地または登録地点周辺の冠水注意箇所を確認できる「冠水リスクアラート機能」を提供する。
さらに10月中には、「タフ・見守るクルマの保険NexT」専用アプリによる「運転中の注意喚起機能」の提供を開始する。目的地を設定している場合は走行ルート上、設定していない場合は進行方向にある冠水注意地点をアイコンで表示し、音声で注意喚起する。この機能はナビタイムジャパンから技術提供を受けるものだ。
なお、本サービスは冠水リスクの把握を支援する参考情報の提供を目的としており、実際の冠水状況や通行の安全性を保証するものではない。大雨・豪雨時は自治体や気象庁、道路管理者などが発信する最新情報を確認し、危険を感じた場合は無理に通行しないよう呼びかけている。
同社は今後もテレマティクスデータやデジタル技術を活用し、自然災害による被害の未然防止に取り組むとしている。




