ベクター・ジャパンは、11月18~20日にパシフィコ横浜で開催される「EdgeTech+ 2026」に出展する。3つの展示で、実車を使ったSDV(ソフトウェア定義車両)開発のデモンストレーションや、AUTOSAR対応の車載ソフトウェア、テスト・計測ツールを紹介する。
小間番号DP-15では、実際の自動車をベースに、SDV開発の一連の流れを実演する。同社のSDVソリューションは、車両OS、開発ツール、自動化技術、各種サービスを、オープンでモジュール型のソフトウェア環境として統合する。機能ごとのECUを中心とする構成から、ゾーンアーキテクチャや高性能コンピューティング(HPC)を用いた構成への移行を支援する。
紹介する「ソフトウェアプラットフォーム」は、構想からソフトウェアの配備までを支援し、既存の開発環境にも統合できる。「ソフトウェアファクトリー」は、インフラ、ツール、開発プロセスを統合したDevOps環境を提供。車載ECUとクラウド上の機能の双方に対応し、離れた拠点の開発チームの連携を支える。
「SDx Cloud」は、組込みシステムとクラウドサービスをつなぐプラットフォームだ。車両群の管理、データ収集、ソフトウェア更新、遠隔操作などを支援する。
小間番号DM-01では、AUTOSAR Classicをベースとする仮想化ソリューションとして、ハイパーバイザー機能を実演する。車載システムやネットワーク通信の設計ツール「PREEvision」と、ECU開発環境との連携も展示する。
車載ソフトウェア基盤としては、高性能ECU向けの「MICROSAR Adaptive」と、リアルタイムECU向けの「MICROSAR Classic」を紹介する。前者はサービス指向通信に対応し、ADAS用ECUやインフォテインメントシステムなどの開発を支援。後者はシングルコアECUから複雑なマルチコア構成まで対応する。
PREEvisionは、HPCからセンサーネットワークまで、車両全体の通信構成を1つの環境で設計できる。車載イーサネットに加え、CAN、LIN、FlexRayを統合的に扱い、通信経路やサービスインターフェースの定義、ネットワーク帯域の最適化を支援する。
小間番号BU-18では、ソフトウェアのテスト自動化、静的解析、通信検証、計測・データ解析の各ツールを紹介する。
単体テスト自動化ツール「VectorCAST」は、テスト環境やテストケースを自動生成する。最新バージョンでは、AIによるコードからの要件抽出や、要件に基づくテストケースと期待値の生成も可能だ。静的解析ツール「PC-lint Plus」は、潜在的なバグの検出に加え、MISRAやCERTなどのコーディング規約、CWE(共通脆弱性タイプ)の検証に対応する。
通信システムの開発・検証ツール「CANoe」は、CANやLINなどに対応し、開発初期の仮想検証から実機テストまでを支援する。SIL/HIL環境も対象とし、オプションの「Option.Connectivity」ではMQTT、HTTP、BLE、NFCに対応。「Option.DDS」ではDDS通信の検証や、ROS 2ベースの環境との直接統合が可能となる。
計測分野では「VX1000」「CANape Daemon」「VIO.MT」を紹介する。VX1000はECUのデバッグ端子に接続し、RAM値の計測や適合を行う。CANape DaemonはLinuxなどのOS上で動作するMCU/ECUのパラメーター調整を支援。VIO.MTは、電圧、温度、ひずみ、加速度などの物理量を計測する環境をコンパクトな構成で実現する。




