正式買収寸前 〜 ローバーのリバイバルプランはこれだ!!

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アルケミーによるローバー買収は、BMWとの間で今週金曜日にも正式に契約が結ばれる。BMWは、アルケミーがローバーを買収しやすくするための、労働者を7つの事業部に分割する手続きを遅らせている。これは企業売買時に労働者の利益を守るための法規に従ったもの。

ロングブリッジの労働組合は、アルケミーより好条件の買収提案をそれまでにみつけなければならないが、組合は、もとローバー会長ジョン・タワーズが率いるフェニックス・グループによる買収を期待している。フェニックスは人員削減を2000人としているのに対し、アルケミーは4500人を削減するといっているのだ。

アルケミーは買収競争を優位にすすめるために、数々の事業プランをすでに表明している。まずロータスは、MGカー(新生ローバーはこの名前になる)の技術開発についてアルケミーと話し合ったことを認めている。

またアルケミーはMGカーのイメージアップのためにルマン24時間耐久をはじめとするモータースポーツ参戦を考えている。MGが最後にルマンを走ったのは1965年、パディ・ホプカークとアンドリュー・ヘッジスが1.8リットル『MGB』を運転したときである。ル・マンのほか、ローバー『75』のホット・バージョンをBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)に投入すると業界筋では見ている。また別の筋では、先月のジュネーブ・モーターショーに展示された“ホット75”は、MG『マグネット』の名前になるという。

アルケミーによる生産台数は、アメリカ市場復帰がいかに早くできるかにかかっている。MGはMGBと『ミジェット』を最後に、1980年にアメリカ市場から撤退した。BMWグループの広報担当者は、現行『MGF』をアメリカ向けに設計変更するのはコストがかかり過ぎるという。しかしアルケミーでは、買収が正式決定すればすぐにアメリカ市場に復帰したいとしている。2002年末発表予定の新型は、当初からアメリカ市場に適合して開発されるはずだ。

アルケミーでは、外部のクルマを生産することでロングブリッジ工場の稼働率を高めることも考えている。たとえばインドのタータが、タータ自身によるローバー買収が不首尾に終わった場合、生産をアルケミーに依託することが考えられる。

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