【一新! トヨタ『マークII』】オヤジを若返らせたデザイン・テクニック

自動車 ニューモデル 新型車
【一新! トヨタ『マークII』】オヤジを若返らせたデザイン・テクニック
【一新! トヨタ『マークII』】オヤジを若返らせたデザイン・テクニック 全 2 枚 拡大写真
ややもするとオヤジセダンにも取られかねない『マークII』のイメージを、若返らせているのが線と面が織りなすスタイリング。ボリューム感のあるフロントボンネットには、のみで削いだようなシャープなラインが入り、それにもまして大胆に前後に伸びるサイドのキャラクターラインが目をひく。

デザインを担当したトヨタ自動車の第1開発センター、北角和己氏はいう。「ヘッドランプの端から始まってリアトランクに向かうラインと、リアコンビネーション・レンズの外板からフロントホイールアーチで終わる2本のラインがサイドの中央に面を作っています。これがサイドにウェッジなシャープさを持たせ、さらにねじったように構築したことで、散漫ではなく、見応えのある印象につながっています」

リアに関しても、レンズの中央に外板を渡す個性的なデザインだけでなく、上から見るとレンズをふくらませてトランクリッドで再び絞るという凝った造形を見せる。「これにはふたつの目的があって、サイドに入れた上のラインはそのままトランクリッドのトップと一体化し、最終的にはレンズを回り込んで、バンパーの上にいたります。このダイナミックな長いラインを見せつつ、トランクの見切り部分を入れることで背面の丸みを演出しているのです」

リアのレンズは、フェンダーの一部と考えたほうがふさわしいほどのボリュームがあり、丸みのあるトランクは高級感にもつながっている。それにしても、レンズと面位置にしたほうが加工もしやすく、チリを合わせるのも容易だ。トランクの収納効率もいいだろう。

この部分に関しては、マークⅡらしい華やかさや気遣いが感じられるような造形を表現したかった、と北角氏。だが、斬新さもいきすぎると、これまでのユーザーがついてこれなくなってしまう。ロングライフ・ブランドであるマークIIならではのデザインの難しさはなかっただろうか。

「そうですね。デザインのスタート時は、むしろ21世紀をリードするようなミディアムハイをつくろうという気構えから始めて、次第にマークIIらしさを見直して加味していきました。ちょっと見た目はオーソドックス、でもよく見ると複雑なラインと面で構成している。そんな風に感じてもらえると嬉しいですね」

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  2. マツダ『CX-90』、3.3ターボSに「プレミアムスポーツ」新設定…米2026年型
  3. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  4. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  5. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る