ホンダはユーロ安/ポンド高のために稼働率が急激に落ち込んでいるイギリスの生産拠点を支援するため、現在アメリカ市場で販売している『CR-V』の半分程度を英国内の工場で生産するという方針を明らかにした。
現在、北米市場向けのCR-Vは全量が埼玉県の狭山工場で生産されている。年間の販売台数は13万台規模だが、このうちの6〜7万台については2002年から英国工場へ生産を移管することになった。
現在、ホンダが持つイギリスの生産拠点は急激なユーロ安/ポンド高のために、欧州向けの売上げが低迷しており、業績不振にあえいでいる。このため北米で売れ筋となっているSUVの生産を移管することで工場の稼働率をアップさせ、回復を狙うことになった。部品調達に為替の影響を受けることは間違いないが、工場施設を休眠させるよりは良いと判断したようだ。
イギリスで生産されるCR-Vは年間10万台規模。アメリカ向けは6〜7万台で、残りは欧州向けとなる予定だ。