OPEC各国の原油の増産調整が守られていることから、急騰していた原油価格が、急速に下落してきた。
きっかけは、国連から制裁を受けているイラクが、輸出条件の改善を求めて、輸出をストップしたことにある。これによって他のOPEC各国が増産に前向きな姿勢を示しているためだ。
もともと今回の原油の高騰は投機筋の動きが大きかっただけに、増産の供給過剰感が出ると一転して価格の下落につながっている。米国産WTI原油の先物価格は1バレル=30ドルを割り込んでいる。これに伴って、ガソリンは来年1月にも値下がりするとの観測が出ている。年末のガソリン満タン供給はちょっと考えた方がいいかも。