スイスに自動車メーカーはないが、特色のあるカスタマイザーがいくつかある。ここが何を出してくるか楽しみにしている人も多いのがリンスピードだ。今年は『Rワン』というシングルシーター・スポーツカーを提案したが、これが期待に違わずすごい。
まず生ゴミで走るということ。バイオマス燃料なのだ。クルマで排出したCO2は燃料の原料となる植物にとりこまれるからCO2の総量は増えず、見方によってはCO2ゼロエミッションと言えなくもない。
エンジンはそのメタンガスのほか、LPGとガソリンに対応するマルチフューエル燃焼である。また世界で唯一、コクピット全体が速度とカーブに合わせて傾いたり上下するようになっている。全高は97cm、世界一低い、とリンスピードでは言っている。