日本道路公団は、九州自動車道と長崎自動車道の下り線を直結する専用の高架橋『サガンクロス橋』を佐賀県鳥栖市の鳥栖ジャンクション(JCT)内に設置、24日の午後3時から供用を開始する。二車線構造で総延長は500メートル。総事業費は85億円となる。愛称は佐賀弁で「佐賀」を表す「佐賀ん=サガン」が一般公募によって決められている。
これまで九州道下り線から、長崎道への流入にはループランプを使用してきた。しかし、同ランプは1車線構造で、大分道方面からのクルマを避けながらの合流となるため、行楽シーズンや帰省ラッシュ時にはここを先頭とする渋滞が九州道方面まで延びてしまい、円滑な交通の妨げとなっていた。
今回設置された高架橋は80km/hの設計速度を持っており、これまでよりもスムーズに長崎道方面へ合流することができる。また、夜間の安全走行を手助けするため路肩の位置を光で示す「視線誘導照明」を九州内の高速道路では初めて設置。行き先を分かりやすく案内するため、標識及び路面表示の色分け(長崎・佐賀方面はオレンジ、鳥栖インターチェンジ出口は青)も実施されている。