第1四半期で大幅な減益を計上したGMで、ボブ・ラッツ(ルッツ)氏指揮の元、なんとも大胆なコストカットが検討されているという。それはGM車両にスタンダード装備だった安全性能を一部オプション化する、というもの。
現在検討されているのは、ABS=アンチロックブレーキ。現在サターン各車、シボレー『キャバリエ』、ポンティアック『サンファイアー』以外ではスタンダードとなっているアンチロックを、全モデルオプション設定とすることでコスト削減及び新車販売のコスト上乗せにする、というものだ。
しかしもしこのプランが実現されれば、社会全体から大きな反発をかうことは間違いない。いくらコストカットのためとはいえ、セーフティ機能を後退させることは明らかに現在の社会の潮流に反しているからだ。
大きな課題を背負ったラッツ氏の、今後の車づくりの姿勢が問われる今回のGMのプラン、果たしてその結果は?