日産ディーゼル工業は15日、ディーゼル車の排ガスに含まれるPM(粒子状物質)を低減する装置『PMクリーナ』を発売したと発表した。同装置をつければ来年10月から実施される東京都条例に適合する。
発売したPM低減装置は、マフラー内部に内蔵した酸化触媒の働きによりPMを水と二酸化炭素に変換する。同装置を使えば、PMの排出量が30−40%低減できる。東京都は2003年10月1日から実施する東京都環境確保条例により、条例で定めるPM排出基準を満たさないディーゼル車の都内の走行を禁止する。しかし都が指定するPM低減装置を装着すれば、引き続き都内の走行が認められることになっている。
日産ディーゼルではすでに発売済みの中・大型トラック・バスに対する対策として同装置を発売した。装置の本体価格は32万5000円と34万5000円でDPF(ディーゼル微粒子除去装置)より低価格となっている。