高速道路を走るときは正面を向いて---携帯メールが原因で事故

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群馬県警は19日、今年1月から3月末までの間、クルマを運転中の携帯事故が要因となって発生した交通事故の発生件数が11件であることを明らかにした。前年の同時期と比べ9件減少しているが、形態としてはこれまで「通話型」から「メール型」に移行しており、全体件数は減少したが、被害はより重大になる可能性があり、注意を呼びかけている。

警察の調査によると、今年1月1日から3月31日までの間、群馬県警管内で発生した交通事故のうち、クルマを運転中に携帯電話を使用したことが主要因と考えられる事故は11件発生していたという。事故による負傷者は17人で、昨年同期比では40%ほど減少している。

ただ、事故の形態は昨年ごろから明らかに変わりつつあるという。これまでの事故は通話に夢中になり、前を走るクルマに追突してしまうというケースが大半だった。この3カ月間に起きた11件の事故でも、うち6件は追突によるものだが、さらにそのうち4件は「クルマを運転中にメール操作をしていた可能性が非常に高い」と分析している。

メール操作をしていた際に起きた事故の中で最も重大だったケースは、3月17日に関越自動車道で発生し、1人が重傷、2人が軽傷を負った追突事故だった。事故の要因となったドライバーは、なんと120km/hのスピードで走行中、正面を見ているのではなく、うつむいた状態でメールを打ち込んでいたという。このため、前方を走るクルマが減速したことに気づくのが遅れ、そのまま突っ込んでしまったというのだ。誰も死ななかったことが不思議な規模の事故だったというが、それが最近の傾向らしい。

県警では「通話も問題なのに、より運転に集中できなくなることが明らかにわかるはずのメール機能をなぜ走行中に使うのか」と不思議がっている。

《石田真一》

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