警視庁は31日、9月上旬に免許更新を迎える1万2823人を対象に送付した“運転免許更新連絡書”のうち、6287人分で「最新の違反欄」に記された違反内容に誤記があったことを認め、内容を訂正した連絡書を改めて送付したことを明らかにした。
警視庁によると、誤った内容のハガキを送付したのは今月24日と25日の送付分。いずれも「最新の違反欄」に記された違反行為が、実際の違反内容と異なった表記になっていた。発覚したのは29日で、運転免許本部に「一方通行無視で捕まったことはあるが、赤信号の無視はしていない。何かの間違いではないのか」といった電話が数本寄せられたことから誤記が発覚したという。
違反内容は警察庁のコンピューターに、種別ごとに4ケタのコード番号で記録されている。警察庁によると24日に管理用コンピューターのソフトウェア更新を行った際、この4ケタコードの照合チェック機構を誤った内容で書き換えてしまったらしい。
警視庁では「実際の免許更新の際には正しい内容が反映されるので手続きに影響はない」とコメントしているが、6月以降に同様のトラブルが相次いでおり保守管理体制の杜撰さを感じる。