気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年2月12日付
●トヨタ、北米攻略加速、新工場は大消費地テキサス、ビッグ3切り崩し狙う(読売・11面)
●海を越えて、レンタル「アシモ」西へ東へ(朝日・3面)
●松下電器も定期昇給・圧縮見直しへ(東京・8面)
●トヨタ・張社長が意欲「米トラックシェア、10%目指す」(産経・11面)
●社説・燃料電池が変える電力供給(日経・2面)
●燃料電池車、GMが走行距離2倍に、2015年にも年産、高圧で水素大量貯蔵(日経・9面)
●米国でのトラックのレース、トヨタが参戦(日経・9面)
●フォード正式に発表、マツダ米工場で、マスタング生産(日経・9面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車の張富士夫社長が10日(現地時間)、北米6カ所目の新完成車工場の建設を予定しているテキサス州で行なわれた記念式典後に記者会見し「トラックは今後も伸びる分野」と述べ、現在5%以下にとどまっているトラックの北米市場のシェアを当面の目標として10%まで引き上げたい意向を明らかにした。
きょうの朝日を除く各紙が取り上げている。なかでも読売は経済面の3分の1ほどのスペースを割いて米国のトラック事情を詳しく掲載しており「ビッグ3が95%のシェアを抑える最後の牙城の切り崩しを狙う」と伝えている。
また、日経によると、米国での人気自動車レース「NASCAR」のトラックレース部門に2004年から参戦すると報じており、モータスポーツ同様、ビッグ3を相手に北米市場におけるトラックレースが一段と激化することが予想される。