バスも電車も1枚でOK---「ピタッとかざせばパッと開く」ICカード

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関西圏の私鉄、地下鉄、バスなど42社局が加盟する「スルッとKANSAI協議会」は26日、2003年度から加盟社が順次導入していくICカード方式の決済サービスの名称を『PiTaPa』(ピタパ)とすることを明らかにした。

スルッとKANSAIは、関西圏で営業する私鉄や地下鉄、それにバスなどを1枚のプリペイドカードで会社の区別なく、共通して使えるプリペイドカードのサービスとして1996年3月20日からサービスを開始した。当初は私鉄5社が加盟するのみだったが、徐々に加盟会社が増え、現在は42社局が加盟している。鉄道に限らず、バスでも使えるという利便性が無駄を嫌う関西人の気質に受け入れられ、発行枚数も年々増加の一途をたどっている。2003年度からはチャージすれば何度も使える非接触ICカード技術方式(FeliCa技術)の導入を決定。詳しい仕様についての協議が続いてきた。

非接触ICカードによるプリペイド(前払い)方式の乗車券はJR東日本が『Suica』(スイカ)の名前で導入。関西圏でもJR西日本が同様の方式を採用した『ICOCA』(イコカ)の導入を決めており、この2社は相互利用を検討している。カード自体は同じFeliCa技術を採用するが、最大勢力となるスルッとKANSAIはプリペイド方式ではなく、利用分を月末に銀行口座から引き落とすポストペイ(後払い)方式を基本仕様とすることを決めた。現状のところはJR西日本との提携は視野に入れていないようだ。

サービスの名称はPiTaPa(ピタパ)に決定。これは「Postpay ic for “Touch and Pay”」の略で、「ピタッとかざすと(自動改札機が)パッと開く」という意味もある。加盟各社が合わせるのはFeliCa技術を使ったサービスの基本仕様のみで、カード自体の名称はこれまでどおり各社が独自に決定する。

最大の特長は銀行口座引き落としの後払い方式としたことで、利用金額を納めるチャージの必要がなく、プリペイド方式では必要だった自動券売機などの大幅改修が必要ないということ。車内に課金チャージャーを設置できないバスでの利用も問題なく、決済業務を担当する信販会社との契約次第ではコンビニエンスストアなどでの買い物も同じカードでできるようになるという。

《石田真一》

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