26トン積みトレーラーが線路へ---わずかな時間差で列車衝突は逃れる

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22日午後、群馬県黒保根村内の国道122号線で26トン積みの大型トレーラーが丁字路交差点を直進、ガードレールを突き破って20m下のわたらせ渓谷鉄道の線路に転落した。転落の直前には乗客15人あまりが乗った列車が通過しており、一歩間違えていたら大事故に発展する危険性もあった。

群馬県警・大間々署の調べによると、事故が起きたのは22日の午後4時30分ごろだという。黒保根村下田沢の国道122号線を走行していた26トン積みの大型トレーラーが丁字路交差点を曲がらずに直進、ガードレールを突き破って、約20m下にあるわたらせ渓谷鉄道の線路に転落した。目撃者の話によると、トレーラーはブレーキに深刻なトラブルを抱えていたようで、ゴムが焼けるような焦げ臭い匂い漂わせながら落下していったという。

トレーラーには近くの鉄橋工事現場から回収した鉄板18枚が搭載されていたが、これを載せた状態で転落したため、運転席付近は原型を留めぬほどに壊れていた。トレーラーを運転していた42歳の男性は事故当時生存していたとみられるが、トレーラーを吊り上げ可能な大型クレーンの設置に手間取り、翌日の未明に救出されたときにはすでに死亡していた。死因は内臓破裂とされている。

事故が起きるわずか5分前には約15人の乗客を乗せた列車が現場付近を通過しており、事故発生のタイミングがわずかにずれていた場合、列車を巻き込んだ大惨事に発展する危険もあった。

警察ではトレーラーのブレーキなどを検証し、詳しい事故の原因を調べていく方針。

《石田真一》

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