見てたのに…。警察署に保管の不審車両が盗難

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12日午後、盗難されたナンバープレートを取り付けた不審車を発見、押収していた京都府警・向日町署の敷地内から何者かがこのクルマを奪取するという事件が起きた。警察では直前に問い合わせ電話を行った32歳の男を窃盗容疑で緊急逮捕している。

京都府警・向日町署の調べによると、発端となったのは同日早朝に1台のクルマを押収したことだという。同日の午前6時30分ごろ、同署近くにあるコンビニエンスストアの店員から「深夜から店の前に長時間止められているクルマがある。邪魔なので撤去してほしい」という内容の通報が寄せられた。署員が現場に向かって確認すると、問題のクルマには今年6月に京都市南区内の自動車販売店から盗まれた別のクルマのナンバーが取り付けられていることが発覚。不審車として押収し、署内でさらに調べたところ、車台番号が削られており、盗難されたクルマである可能性が濃厚になった。

同日の午後4時10分ごろ、このクルマの運転席を覗き込んでいる男を署員が発見。声を掛けたが、男はそれを無視するようにクルマに乗り込み、そのまま署外へ走り去った。当時このクルマには輪止めなどの盗難防止処置はなされておらず、一部始終を目撃していた署員も、姿がよく似ている別の署員だと思い込み、乗り込む寸前まで異常には気が付かなかったという。

後の調べでこのクルマの所有者を名乗る男が向日町署に「俺のクルマはどうした?」と電話を掛けていたことが明らかになった。警察ではこの男がクルマを持ち出した可能性が高いとして、向日市内に住む32歳の男を窃盗容疑で緊急逮捕し、供述から京都市西区内に隠されていたクルマも発見、再度押収した。

取り調べに対し、この男はクルマを持ち出したことは認めているものの、クルマやナンバープレートが盗難されたものであったことについては「全然知らなかった」と供述しているという。警察では男をさらに厳しく追及し、入手経路などの解明を急ぐ方針。

警察署の敷地内から証拠品が盗難されたことについて、向日町署では「庁舎管理が不徹底だったとしかいえない。今後は裏門の施錠と来庁者のチェックを厳重にして、再発防止に努める」とコメントしている。

《石田真一》

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