【新型『アクトロス』日本発表】国産トラックよりも価格は安くなる

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【新型『アクトロス』日本発表】国産トラックよりも価格は安くなる
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メルセデスベンツブランドのトラック、プレミアム要素を求めて購入する会社が多いということで、新型『アクトロス』の価格は非常に高いのではないかと思えるが、実は国産トラックと大差は生じていない。というより、考え方次第ではアクトロスの方が安くなってしまうこともあるそうだ。

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「実際の販売価格ではなくて希望価格ベースではありますが、実は国産トラックとの価格に大差は生じていません。国産トラックは今もマニュアル車が中心ですから、テリジェントオートマティックやエアサスペンションなどの装備内容までも考慮した場合にはアクトロスの方が安くなってしまうという逆転現象も生じています」と、ダイムラークライスラー日本で商用車部門を担当する上野金太郎常務は説明する。

例えばテリジェントATと総輪エアサスを装備したカーゴタイプのアクトロス(2535LNR25M)は1404万円となる。国内メーカーのトラックでアクトロス同様の機械式セミATを搭載し、最も新しいのは今年6月に発表されたいすず『ギガ』のスムーサーG装備タイプ(KL-CYJ51W4)で、平ボディ架装込み価格となるが、こちらは1526万円。

実際にはここから値引きがなされるので、実売は1400万円台後半に近づいているのだろうが、そうなったとしても上野常務の言う通り、ハイテク装備を施した国内メーカー製トラックの方が高くなるという逆転現象が生じてしまう。

さらにアクトロスはメンテンナンスサイクルも長く、これによるランニングコストの削減も可能だとする。テリジェントATによる低燃費走行も合わせ、こうした利点を重視し、経年劣化による車両代替の際には積極的にアクトロスを購入する会社も増えている。

「日本で最大のユーザーは茨城県の大川運輸という会社で、ここは車両300台中136台がメルセデスベンツのトラックです。先代モデルの『SK』から導入を始めており、現在も100台を超えるアクトロスを運用しています。もちろん今回の新型もご提案させていただく予定ですが、おそらく新型についてもこの会社が一番多くなるのではないかとも思っています」と上野常務。

輸入トラックに対しては“特別なクルマ”という印象を持っている人も多いだろうが、どうやらその考え自体を改める必要がありそうだ。

《石田真一》

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