【新型『アクトロス』日本発表】安全装備もいろいろありますが

自動車 社会 社会
【新型『アクトロス』日本発表】安全装備もいろいろありますが
【新型『アクトロス』日本発表】安全装備もいろいろありますが 全 3 枚 拡大写真

大型トラックが事故の加害者となった場合、その事故形態はかなり悲惨なものとなる。漫然運転を行ったトラックが渋滞の最後尾にいた乗用車を4人の乗員ごと踏み潰し、さらに前進を続け、結果として12台が関係する多重衝突事故に発展した東名高速での事故は記憶に新しい。

新型『アクトロス』には悲惨な事故の発生を未然に防ぐためのアイテムを装備したモデルもある。テリジェントオートマティックによるクルーズコントロールとミリ波レーダーを連動させ、前車との車間距離が接近した場合には流体式リターダーを動作させて減速するというもので「テリジェント・ディスタンスコントロール」と呼ばれている。

かなりの減速感をドライバーに与える仕組みになっており、ドライバーにブレーキ操作や回避を促し、事故を未然に防ぐ。将来的にはブレーキ動作も自動的に行うアクティブクルーズへの発展も視野に入れているが、ダイムラークライスラー日本の上野金太郎常務は「導入は早くても来年以降になるのではないか」と説明する。

また、一部車種には乗用車と追突事故を起こした際、相手車のもぐりこみを防ぐ「フロントアンダーライトガード」と呼ばれるものを装備している。フロントバンパー最下部にフレームを配し、これによって追突した車両を前方に押し出す役割を果たす。追突したクルマが下に潜り込み、トラックは止まらずにその上を走り抜けるといった、東名高速で起きた多重衝突のような事故は防げる可能性が大だ。

ただし、事故を未然に防ぐアイテムというのは客側からの関心もまだまだ低く、売り込む側としても「他人の不幸でメシを食っているような感じがして、強くアピールできない。これがあれば東名のような事故を防げますとは言えませんよ」と営業担当スタッフは話す。

営業スタッフがアピールしないから客も関心を持たないのかもしれないが、せっかくのアイテムなのだからもっと強くアピールしてほしい。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る