事故を起したのは誰!? 死んだはずの人間が

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大阪府警は27日、バイクの自損事故で死亡したと発表した男性が、家族の確認によって別人だと判明したため、数時間後にこれを訂正するという騒ぎがあった。実際に死亡したのは最初に死亡したと発表された男性の友人とみられている。

大阪府警・港署の調べによると、発端となった交通事故は27日の未明に発生している。同日の午前5時ごろ、大阪市港区石田付近の市道で若い男性が血を流して倒れているという内容の110番通報が寄せられた。警察が現場に急行したところ、男性が路上に倒れており、その近くには電柱に衝突したとみられるバイクが倒れていた。

警察ではこの男性がバイクを運転中に誤って電柱に激突し、転倒した際に路上に投げ出されたと判断した。男性は最寄りの病院に搬送したが、間もなく死亡した。

バイクのナンバーから所有者は神戸市に住む21歳の男性とわかり、発見された男性も同年代であるとみられたことから警察では「被害者はバイクの所有者である」と断定。家族を呼び出して遺体の確認を求めた。

事故発生から数時間後、両親を含む家族4人が男性の収容された病院に駆けつけ、遺体を見て本人であることを確認したが、現場から男性の使っていた携帯電話が回収されていないことに不審を持った父親が電話を掛けたところ、死んだとされた本人が電話に応じたため、事故を起こしたのは別人であることがわかった。

当初「死んだ」と発表された21歳の男性によると、同日の未明に友人から「バイクを貸してほしい」と頼まれ、バイクを貸したという。警察では男性の死亡発表を撤回するとともに、被害者の身元不明に差し替え、引き続き身元の確認を行っているという。

警察では「一時は家族が本人であると認めたために発表してしまった。今後は取り扱いに注意したい」とコメントしている。

《石田真一》

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