●「勝つ」レースから「生き残る」レースに
さて、今年の場合で言えば、スポーティングレギュレーションの変更によって、土曜日の一発予選(シングルカーアタック)から決勝までマシンの調整が不可能となったことが大きな意味を持っていた。
予選専用のセッティングが許されず、いかに最強マシンを持っていようとも、決勝での燃料を搭載したうえで戦略を実行せねばならなくなった。これによってコース上でのオーバーテイクが難しいと言われる現在のF1では、レース戦略に大なり小なりの混乱を生む結果となったのだ。
次にポイントランキングの上で大きな影響を及ぼしたのが得点制度の変更である。昨年までは1位=10ポイント、2位=6ポイントというヒエラルキーが崩れ、1位=10ポイント、2位=8ポイントと、優勝する価値が2ポイントも減ってしまった。さらに今年からは8位までポイントが与えられるシステムに変更となった。
簡単に言えば、昨年までは「勝たなければいけなかったレース」だったのが、今年からは「生き残らなければならないレース」に変質したのである。つまり残り4戦、チャンピオンシップを狙う者は絶対にリタイアおよびノーポイントは絶対に避けなければならない。
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