【日産『キューブ・キュービック』発表】ミニミニバンのカテゴリは激戦区になる

自動車 ニューモデル 新型車
【日産『キューブ・キュービック』発表】ミニミニバンのカテゴリは激戦区になる
【日産『キューブ・キュービック』発表】ミニミニバンのカテゴリは激戦区になる 全 2 枚 拡大写真

全長4mに満たないボディに3列シートを内包した日産『キューブック・キュービック』の開発は意外に早くから進んでいたという。最初にアイデアが挙がったのは、2001年の初夏。「2列シートの『キューブ』の開発が一段落したころだった」と、開発担当者の小林正樹チーフプロダクトスペシャリストは回想する。

「スモールカーとしては最大、ミニバンとしては最小…というコンセプトもこの頃からですね。別のボディを載せるのではなく、ホイールベースのストレッチで対処して専用パーツの使用を最小限に抑えました」と小林チーフ。「コストが掛かることはトップが絶対に許さないから、専用パーツは多用できない」とも苦笑いする。

社内的には4mのボディに3列シートを内包するアイデアを疑問視する見方もあったが、小林チーフ自身は2001年の東京モーターショーに『S.U.U』(後に『モビリオ』として市販)が出品された際、実車を見て「どこのエンジニアも考えていることは同じか…」と、成功を確信しそうだ。

そして、すでに『スパシオ』で小型車の3列シート化を実現したトヨタが「このままで終わらせるわけはないだろうなぁ」とも。

小林チーフの予想通り、トヨタは今月下旬に3列シートを備えた小型車『シエンタ』を発表する。キューブ・キュービック最大のライバルとなることはほぼ間違いない。

「シエンタはまだわかりませんが、使い勝手という面でモビリオとスパシオは凌駕しています。3列目のシートはたまにしか使わないでしょうが、だからこそ収納しやすさを目指しました。問題はシエンタがどうなるかですね。今年後半はここが激戦区になるのは必至ですから、それが怖い」と小林チーフ。

冬のボーナス商戦へ向けた戦いは今月末から始まる。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】つい“ジャケ買い”しそうになる、プレーンな良き実用車…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る